なぜ、世界一の小売業「ウォルマート」は成功することができたのか

 

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さて質問ですが、根幹である「アイディア」と「熱意」ですが、イノベーションを実現させて世界一になるためにはどちらが必須でしょうか。

日本ではなじみが薄いのですが、ウォルマートという世界一の小売業をつくり上げたサム・ウォルトン氏の意見を聞きてみますと、いかにもアメリカ人らしく次のように言っています。

「企業家精神、リスクを顧みない勇気、勤労、自分が求めているものを知り、それに到達する強い意思」「他人が信じてくれないときでも、自らを信じ切って一歩も譲らない信念」

これを必須だと言います。

「平凡な普通の労働でも、チャンス、激励、そしてやる気の三つが与えられればどんなことでも成し遂げることができるのだ」

とも言います。ここで突拍子もなくウォルトンの引っ張ってきたのは、国こそアメリカですが、片田舎の出身で高い専門知識あったわけでもなく、強力なバックを持っていたのでもない人物が“世界一”を成したからです。このように言っています。

「素人で無知であったことは、感謝すべきことだった。というのも、これまでずっと私を支えてくれたのは、自分で学びとった経験だからである。誰にでも学ぶべきことはあるのだ」

松下幸之助さんは「なすべきことをなす勇気と、人の声に私心なく耳を傾ける謙虚さがあれば、知恵はこんこんと湧き出てくるものです」と。

多くの「世界一」や「日本一」は、多くの失敗と試行錯誤の中でやり抜いて“幸運の女神”がほほ笑んだ時に訪れるかのようで。

またそれは「持てる人」でなく、目的を明確に持ってやり抜く過程で経験と知恵いう資産を蓄積する『持っていない意思の人』に“幸運”を引き寄せる「普遍の摂理」があるかのようです。

ここで言いたいのは、どんな「無一文の素人」にも、もとより「苦難の道程をくぐり抜けて行かなければ」ならないのですが、“意思”して“やり抜いて実行”して行くなら、無限の“機会”の中で、普遍の“経営資源である知識(知恵)”により“世界一”の“日本一”という成果を成す切符を手に入れるようであるということです。

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