尹大統領は就任演説で「自由は普遍的価値」として「自由の価値を再発見しなければならない」と話した。
陣営論理で対立と葛藤が日常化した韓国政治を正常化するには、皆が同意できる「自由」価値回復から出発しなければならないという主張だ。
彼は「他の人々と立場を調整し妥協するためには科学と真実が前提にならなければならない」として「それが民主主義を支える合理主義と知性主義」と語る。
疎通や国民統合も陣営に関係なく、科学と真実のような前提に同意する時に可能だということだ。
尹大統領のこのような認識には、一部右派陣営内の極端主義に対する警戒も含まれているという解釈が出ている。
尹大統領は昨年の大統領選予備選挙の過程で、党内のライバルたちを名指して「国民があなたたちに失望したために私を呼び出した」と述べた。
彼は過去の朴槿恵政権(保守政権)の時、国情院のコメント操作事件を捜査し、政権と不和になり左遷されたりもした。
尹大統領側近は「国情院のコメント事件も核心は選挙法違反かどうかという事実と法理の問題だったが、権力はこれを『味方かどうか』の問題として接近した」と話した。
きのうの尹大統領就任演説の全体分量は3,303字で、李明博元大統領就任演説(8,969字)、朴槿恵元大統領就任演説(5,558字)より短かった。短い中にも簡潔に要点を抑えた内容となっている。
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