世間が使用される武器の話や、戦況に関心を示し、激論を交わす今、私の関心は
「いかに停戦に導き、どのように調停するか」
「どのような条件を調停において提示するか」
そして
「どのような未来を一緒に描くことが出来るか」
に向き始めました。
ウクライナ戦争の裏で、各国をめぐる状況は刻一刻と変化しています。それと並行して、世界がどちら方向に向くのかわからない中、隣国中国は不気味な沈黙を保っています。戦争当事者であり、思いのほか、苦戦していると伝えられているロシアは、それでもまだ北方領土周辺でのプレゼンスを示し圧力をかけてきています。北朝鮮は、国際社会からの“無関心”の裏で、着々とICBMの能力向上に努め、停止していたはずの核開発を再開しています。
そして唯一の同盟国として、核の傘の下、米軍に自国の防衛を託す日本に対し、有事の際、アメリカはどこまで本気で日本を、約束通りに守ってくれるでしょうか?
このような不確定な問いを投げかけている間にも、NATOサイドにいるグループとロシア側のグループとの間のギャップは大きくなり、世界を二分しそうな様相です。
そしてそこに3つ目の極を作ろうと模索し、比較的安価ながら高性能な武器を提供してしっかり儲け、仲介の任を買って出て外交的な影響力も高めようとしているのがトルコという図式が明らかになってきています。
まだ国際情勢には多くの不確定要素があり、なかなか明確な予測は困難なのですが、恐らくもう国際協調の時代は戻ってこないのではないかと考えています。
皆さんはどうお考えになりますか?
国際情勢の裏側、即使えるプロの交渉術、Q&Aなど記事で紹介した以外の内容もたっぷりの島田久仁彦さんメルマガの無料お試し読みはコチラ
image by: Ruslan Lytvyn / Shutterstock.com