ですから、私は心の中のモノサシは人と比べるのに使うのではなく、“過去の自分”と“今の自分”を比べるモノサシとするべきだと思っています。
過去の自分と今の自分を比べることは、今までの人生を省みて、今の自分を総括することになります。そうすることで、自分の性格の欠点や抱えているカルマが見えてきます。
それから、もうひとつお話ししたいことがあります。
「許すこと 人それぞれに訳がある 時の違いの悲しみかな」
この詩は拙著やメルマガでも何度もご紹介してきたもので、「お互いに生きる時間が違うため、思いを共有できない悲しみ」を詠んだ詩です。
人の本当の心はわかりません。笑顔でいても、本当はつらく苦しいかもしれません。相手と同じ時間、同じ人生を共有することはできませんから、真に相手の気持ちや状況を理解することはできません。そのために人は互いに批判し、憎み、修羅の道を歩んでしまうのです。
そうならないためにも、“自分だけ”の心の中のモノサシで人と自分を比べ、相手を批判したりするのはやめるべきです。心のモノサシは、“過去の自分”と“今の自分”を比べ、自分が成長するためにあるのです。
常に自分の行動や言葉を省みる謙虚さを持ち、反省して、努力して欠点を直していきましょう。
「人と比べず、過去の自分と今の自分を比べる」。
これはぜひともみなさんの人生に取り入れていただきたい、「幸せに生きる方法」のひとつです。
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