いじめ探偵が告発。被害者への誘導尋問がバレた「教師の呆れた一言」

 

A君は

A君は部活の顧問が変わらないことも、先輩らが部活をクビになったとしても、結局学校に残ることも承知の上であった。

今ある法では限界があるのだ。

A君はすでに、別の部活に入り直し、それよりは、学業優先で頑張ろうと考えていたから、手口が暴けて、彼らが自分から距離をおくことを約束したところで、終わらせたいと考えていた。

結果として、校長自身がA君とA君保護者に謝罪をした。また、顧問のバイアスの掛かった質問の仕方や、同席していて「あれ??」と疑問を感じつつも、その場で強く指摘したり制止できなかったクラス担任は謝罪意思のある他生徒らとA君に謝罪をしたのだ。

また、一方で謝罪意思を示した加害生徒らは積極的に証言をしたが、他の加害者らは謝罪自体はしなかった。正確には、反省になっていない自分よがりな言い訳を「反省文」と銘打って出してきたに留まった。

但し、学校から教育委員会への報告書には加害行為をしたと明記されることになった。

この段階で、A君とA君の保護者は、これ以上は時間の浪費になりかねないと考え、これ以上の対応はしないで、むしろA君の安全保障を学校から取り付けることにしたのだ。

そのため、かなりスピード感のある終結ということになったが、A君の話によれば、謝罪しない加害者らは、すでに別の同級生をターゲットにして同じようなことをしていると聞いた。

しかも、手口は進化しており、LINEは全て消されており、録音機を持っていないか持ち物を全てださせるのだそうだ。

A君はもう関わりたくないという気持ちがあるが、私の名刺を渡してよいかということであったので、渡しておいてとお願いした。

よく学校は証拠を持ってこいというが

証拠がこれだけあって、証明すべきことは全て証明出来ていても、加害者が認めないと何のお咎めもないというのは、何ともおかしな話である。

あくまで加害者ではあるが、正直に加害を認めた者は罰を受け、認めないものは主体的に行っている証言や動画があっても、罰を受けることは無いのだ。

これなら、認めないで罰を受けない方がいいと考える者もいよう。

ただでさえ被害を受け、被害側は負担の多い状態になっているのに、さらなる負担を強い、それでも加害者は処分などを受けることはない。

形ばかりの反省文を書き、弁償は親が均等で負担し、何もなかったかのように学校で楽しく暮らすわけだ。

今回、警察にも被害届の相談をしているが、学校での問題が多いことや金の貸し借りは民事だと担当者が言って、やる気が無いため、A君の保護者が被害者本人の負担が大きくなることを考え、相談を取りやめている。

確かに被害を主張するとき、相応の証明活動は必要だというのはわかる。しかし、その負担に応じた加害側の負担はあまりに少ないのである。

また、加害行為をした者が何度も同じような被害を起こしていくというのはよく見るもので、いじめにおいては加害と被害の逆転現象はたびたび起きるが、重篤被害で常習加害者の場合は逆転現象が起きる方が珍しいのではないだろうか。

被害者が表面的な解消をしてから、あの加害者はまた他でいじめをしているとか、数年経ってから、反社会的行為を繰り返しているという話はよく聞くことである。

今回はいじめという言葉極力使わず、○○行為というように書いたが、教育的指導という枠組みに限って、広義のいじめ行為に対応していくのはもはや限界を超えていると思うのだ。

こども家庭庁が今後こうした問題に取り組むようだが、どうも予算も少ない中でどのように対応するのか、期待しないで観察していこうと思う。

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