「相手に自分の存在がバレた」現実の探偵は危機的状況でどんな行動を取るのか

Portrait of British Spy in Dark Suit and Bowler Hat Holding Umbrella Like a Sword. Concept of Vintage Film Noir Action Hero in Fighting Stance.Portrait of British Spy in Dark Suit and Bowler Hat Holding Umbrella Like a Sword. Concept of Vintage Film Noir Action Hero in Fighting Stance.
 

探偵といえば尾行や推理するだけでなく、いざとなれば相手と戦ったり…といったイメージがあります。もちろんドラマや漫画の中の話だとは思いますが、実際に危機的な状況に陥った時、現実の探偵はどのように対応するのでしょうか?今回のメルマガ『探偵の視点』の著者で現役探偵の後藤啓佑さんは、ご自身の経験を語りながらその答えを明かしています。

知られざる探偵の世界をリアルにお届け!気になる方はコチラをチェック!

 

探偵はドラマやマンガのようにバレたら戦うことはあるのか?

ドラマや漫画の中の探偵の能力は、よく推理力×戦闘能力で測られることが多いですし、観る側もそれらを求めていると思います。

『探偵=強い』そんなイメージが皆さんの中にあるせいか、よく「格闘技はなにかされているんですか?」と聞かれます。

僕はたまたま小さい頃に空手をやっていましたが、探偵になってから格闘技を習ったことは一度もありません。というよりも、その必要がないのです。

何故なら調査の中で「戦うタイミング」がないからです(笑)。そう、実は現実の探偵は対象者と拳を交える機会はほとんどないのです。

探偵の一番のミッションは「相手に存在がバレないこと」です。

浮気調査にしろ、企業関連の調査にしろ、目標物の撮影や情報収集は、相手にバレていないことが前提にあります。なので相手と戦うということは相手に存在を知られていることになるので、まず避けます。

では、万が一存在がバレたら?そんな時に探偵が取るべき行動は1つ。

「逃げる!」

それしかありません。ごまかせるレベルならごまかせばいいですが、存在がバレ、身体に危機が及ぶ状況の場合は、とにかく逃げます。

相手と戦って勝ってしまったら?相手は傷害罪で訴えてくるでしょう。負ければ身元がバレます。そう、戦って良いことは1つもありません。

逆に逃げることさえできれば、相手に情報を与えずに帰還できるので、調査のやり直しがきくのです。

文字にするとあまりカッコよくないですが、クライアントの為になる行動はどちらか?を考えると相手を倒すことではないのです。

探偵は「逃げるが勝ち!」。

知られざる探偵の世界をリアルにお届け!気になる方はコチラをチェック!

 

image by: Shutterstock.com

後藤啓佑この著者の記事一覧

平成3年生まれ。探偵歴10年。愛知県出身。好きな調査シーンは張り込み。19歳から探偵の修行を始め、他の職業をやることなく社会に出て現在までずっと探偵。中高生の頃から中南米地域に興味があった為、好きな探偵と中南米を合わせよう!ということで23歳のときに中南米で探偵をする為グアテマラ入りをする。グアテマラにて活動後、事業の基盤作りの為帰国。まずはアジアからということで現在はバンコクやマニラなどでの調査を経験しながら、国際探偵への道を走っている。多くの男女トラブルや企業内外の調査を受けている。

有料メルマガ好評配信中

  初月無料お試し登録はこちらから  

この記事が気に入ったら登録!しよう 『 探偵の視点 』

【著者】 後藤啓佑 【月額】 ¥121/月(税込) 初月無料 【発行周期】 毎週 火曜日 発行予定

print
いま読まれてます

  • 「相手に自分の存在がバレた」現実の探偵は危機的状況でどんな行動を取るのか
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け