韓国初のフィールズ賞受賞者が日本の数学者から受けた大きな影響

 

―数学が好きでしたか。

「最初は数学が面白かったですが、入試と関連していて数学の喜びを維持するのが容易ではありませんでした。中3の時、競技大会に出てみようか、科学高校に行ってみようかと思って先生に話したら『今始めるには遅すぎる』とおっしゃいました。私は自分のことを『数学のできない子』と思ってしまいました。

数学者になった今振り返ってみればあきれた話です。韓国人は何かをするのに『遅れた、もう遅い』という言葉をあまりにも多く、かつ苛酷に使います。他人にも、自分にも。どんなことでも、始めるのに『遅れた』ってことはないんじゃないですか」

―スポジャでしたが、世界的な数学者になりました。結局、数学の頭は生まれつきですか

「そのような面がなくはないでしょうが、数学は他の学問に比べて能力偏差が大きくはないと思います。能力の差というよりは「好みの密度」の差だと思います。本当にこれを愛するという強烈な『惹かれ』を感じる人が、その分野を特化して啓発する過程で天才になると思います」

許教授は1歳、8歳の2人の子供を持つ父親だ。妻はソウル大学数学科大学院の同窓生。最初は夫婦が一緒に数学者の道を歩いたが、子供ができて妻は勉強をやめた。「全て私の不誠実な育児参加のせい」とし、ホ教授が笑った。数学者の子供の数学教育はどうだろうか。

「うちの子は数学にあまり関心がありません。代わりにK-POPの天才みたいです。ドラムビートを一度聞いただけでもBTSの歌なのかBLACKPINKの歌なのか、全部当てるんですよ!」

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