武田邦彦氏が解説。日本の文化を学べば仕事に対する悩みが消える訳

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やりがいや適性等々、年令を問わず多くの人が抱えている仕事に対する悩み。そんな悶々とした思いを簡単に解消する方法が存在するようです。今回のメルマガ『武田邦彦メールマガジン「テレビが伝えない真実」』では中部大学元教授の武田邦彦さんが、その解決法として「日本の文化を学ぶこと」を提示。英語圏にはない「恩」という概念を意識することを強く勧めるとともに、その理由を解説しています。

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「仕事」に対する悩みの解決策は3つの正しい考え方

就職する学生や、就職して2、3年たって大学に来た元学生が悩んでいる一つが、「自分が適した仕事がわからない」とか、「やりがいのある仕事が見つからない」ということで、それは大人でもよく見られることだ。

日本の文化とヨーロッパの文化の違いがそのまま混合していることが原因となっているが、それには誰も気が付かない。そこで真面目に「どうしてだろう?」と悩んでしまう。

日本の文化を学べば、この悩みは簡単に解決する。

日本の仕事の序列は、男性は、

  1. 恩返しの仕事
  2. 自分を満足させる仕事

だった。人間は一人では生きていけない生物で、夏にはお百姓さんが必死で雑草を取るから稲が育ち、漁師は危険を冒して漁に出る。舗装道路もアスファルトの湯気がもうもうとする中で道路工事が行われ、電車も朝から晩まで運転手が奮闘する…すべてのことがあって初めて私たちは生きている。だから、まずは「恩返し」なのだ。

ところが英語には「恩」という単語がない。つまり「恩返し」などという概念自体がないのだから、恩返しの仕事と言ってもその意味が理解されない。

日本の考え方は、まず仕事は「恩返し」から始める。江戸時代までの書物を読むと、どうも仕事の半分ぐらいが「恩返し」と思っているようだ。恩返しの仕事をしている間は、仕事が辛いとか自分に合わないなどという不満は起こらない。むしろ、仕事が辛いほうが恩返しになると思うことができるし、本当にそうだろう。

世の中には辛い仕事がある。その辛い仕事をしてくれる人がいるから僕がいると思うので、仕事はむしろ辛くて自分にとって意味がないほうが良いという感覚だ。

そしてそれが終わったら、初めて「自分がしたい仕事」ができる。そしてその仕事の終わりは「満足できたら止める」ということで、決して「午後5時が来たら止める」ということではない。

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