センス無き岸田首相。安倍氏「国葬」をナシにすれば生じなかった“厄介”

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安倍元首相の国葬を巡り、仮にプーチン大統領が出席を希望したとしても、認めない方向で調整を進めていたとされる日本政府。ロシア側が大統領の出席予定がないことを発表したため、政府が「プーチン氏来日拒否」を正式発表するには至りませんでしたが、そもそも国葬からのプーチン氏排除は国益にかなうものと言えるのでしょうか。今回のメルマガ『和田秀樹の「テレビでもラジオでも言えないわたしの本音」』では著者で現役医師の和田秀樹さんが、現政権が見せたこの動きを誤りだとして強く非難。岸田首相のエネルギー・食料安保に対する意識の低さと、さまざまな制約が生じる国葬を敢えて行う「センスの無さ」を批判しています。

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国葬の副作用

統一教会と関係が深い安倍氏が国葬になるという。

業績を考えたらどうかと思うし、吉田茂しか戦後は行われていない皇室以外の国葬を安倍氏のために行うとしたら、まさに統一教会と自民党の関係はどうだという話になりかねないが、岸田氏は強行するようだ。

実はこれには裏の目的があって、首脳外交が行いやすいということがある。

なのに、プーチンには事前に来るなと言ったらしい。

悪いことをやった国、アメリカに嫌われている国とはつきあわないというスタンスなのだろうが、エネルギー安保や食糧安保の発想がまったく岸田という人にはないらしい。

こういう時期に安倍氏に弔意をプーチンが示そうとしてもそでにすれば、余計に日本への憎悪が増すかもしれないという発想もないようだ。

戦争が終わったら少なくともヨーロッパは何もなかったかのようにロシアとつきあうはずだ。それを歴史が物語っている。あれだけひどいことをしたドイツだって今はむしろヨーロッパでリーダーシップをとっている。

戦争などしょっちゅう起こるが、その後までぐちゃぐちゃ言わないというのが暗黙のルールだ。それをやって第一次大戦後のドイツをいじめ続けて、ヒトラーが台頭してきたという歴史もよく知っている。

プーチンが失脚したら仲良くすればいいという考えもあるだろうが、似たような考え方の人には恨まれ続ける。それ以上に怖いのは、日本の経済力をあてにし続けて、それなりに友好関係を保ってきた日露関係が、ロシアの方が日本を頼りにしなくてもやっていけることを学習することだ。今後、北海道の漁民はいじめ続けられるだろうし、北方領土返還の可能性はきえ、サハリンの権益は中国にいってしまう。

せっかくプーチンが親愛を見せてきたのだから、国葬の時くらい例外という対応ができないのか。

唯一の幸運はゼレンスキーが戦争をやめる気がないことだ。

やめたら大統領の座を追われることがわかっているからやめはしないし、ずっと欧米にたかり続けることができるから経済政策もいらない。

ついでにいうとバイデンの一家の顔色をうかがってトランプを来させないとか面倒なことも起こりそうだ。

国葬にしなければ余計な制約がないのに、このあたりのセンスのなさもあきれてしまう。

ただ、一つ確実なのは、国葬の警備の責任者が安倍氏暗殺の責任者といえる中村格警察庁長官だということだ。

【関連】人選ミス。安倍氏銃撃を防げなかった中村格警察庁長官の力量不足

今度は意地になって、史上最大の規制を行うだろう。

みんなが悼まないといけない国葬なのに警官がアホみたいな数で立っている映像が世界中に流れる。そうすると海外メディアは統一教会問題で怒っている市民が多いからだと騒ぐだろう。

その上、交通警察のドンと言える中村格のことだから、史上最大の交通規制も行うだろう。

9月27日前後は東京脱出しかないと思うと気が重い。

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image by: 首相官邸

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高齢者を専門とする精神科医、学派にとらわれない精神療法家、アンチエイジングドクター、そして映画監督として、なるべく幅広い考えをもちたい、良い加減のいい加減男。

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