とにかく、こうして居直って相対化して、森友と同じように「普通のこと」にしてしまおうというのが連中の手口だ。
しかし、これを絶対に「普通のこと」にしてはいけない。もしそれを許してしまったら、30年前と同様に再び報道もなくなってしまい、ほとぼりが冷めたら政界にまたもや統一協会が正体を隠して浸透して来るということが繰り返されていくだろう。
この機会に、カルトは絶対に叩き出さないと、より一層の無法行為がまかり通ってしまう。
統一協会は普通の宗教ではない。カルトである。それも相当に悪質な、破壊的カルトである。
それは、暴力団と何も変わらない「反社会的勢力」である。むしろその悪質さ、その規模、一般人に与える被害の大きさ、どれをとっても暴力団を遥かに凌駕していると言っていい。
今は「反社会的勢力」と関わりを持つと、非常に重い社会的制裁を受ける。お笑い芸人が暴力団員と直接交際があったという理由で、引退を余儀なくされた例もあるし、暴力団がらみの「闇営業」に出たというだけで、長期間の謹慎を課せられた者もいる。
それなのに、政治家はこれだけ反社会的勢力と濃厚接触していてもお咎めなしなのか?政治家の社会的責任って、お笑い芸人よりも軽いのか?
統一協会のメンバーと付き合いがあり、選挙の支援を受けたことを認めている岸信夫は、霊感商法や献金強要被害などの問題について「そういうことが言われている団体だということは認識をしていた」と認め、「被害に遭った方がいることは大変な問題だと思っている」と言っている。
知ってて協力を受けていたのだ。即刻議員辞職しなければおかしい!
関係が明らかになった他の議員も全員議員辞職させ、統一協会を完全に排除した上で出直し選挙をするべきである!
安倍晋三の「国葬」は9月27日だ。
自民党、とりわけ安倍派が統一協会と癒着しまくっていた事実が今後どれだけ出て来ようと、「WiLL」「Hanada」「正論」は、何が何でも国葬が終わるまで安倍を賛美し続けるのだろう。だったらいっそのこと、わしが先に安倍への賛辞を書いてやろう。
偉大なる指導者、安倍晋三様、ありがとう!
あなたこそが、日本の宝でした!
朝日新聞を始めとする、これまでいくつもの政権を潰してきた反日マスコミに打ち勝って、史上最長の政権を築いたその栄光は決して消えません!
反日マスコミに勝つために、より強力な反日カルトと手を組むなんて、こんな大胆な逆転の発想があろうとは、さすがとしか言いようがありません!
政権を獲得し、これを維持するためなら、反日・反社カルトに国民を売ってもかまわないとは、ものすごい覚悟でした!だからこそ、どんなに不祥事を起こしても選挙となれば無敵だったわけです。こんなことが野党にできるわけがありません!この「売国力」こそが、誰にも及ばない安倍さんの並外れた力量だったのです!
安倍さんが目指した「美しい国」とは、かつて朝鮮を侵略したことを真摯に反省し、その贖罪のためにどこまでもお金を貢ぎ続ける国だったとは、思いもしませんでした!
普通はこんなことが明らかになったら、保守や右派の人たちから「裏切りだ!」と非難の嵐が巻き起こるはずなのに、安倍さんに対してだけは絶対にそれが起こりません。この人徳のすばらしさ!いい信者…じゃなくて、支持者に支えられて、最高の政治生活ができて、さぞ幸せなことだったでしょう!
志半ばで凶弾に斃れたことは不幸ではありましたが、これだけ立派な業績を残されたことですから、きっとその魂は文鮮明の待つ霊界に迎えられ、天国に行けることでしょう。統一協会の信者やその家族がどれだけ地獄を見ていようとも!
安倍さんはこれから国葬で送られます。これだけ国を売りまくって国葬をしてもらえるなんて、まさに前代未聞の偉業です。
安倍晋三の名は、21世紀の日本人がここまで信じがたいようなリーダーを担いでいたという事実と共に、後世の人々に驚愕の眼差しで見られることになるでしょう。 未来に、日本という国がまだ存在していればの話ですけれども。
「戦後レジームからの脱却」と言いつつ、アジアへの自虐と従米主義という「戦後レジーム」に逆戻りし、統一協会の「自虐史観」をテコにした日本人からの献金主義で家族の破壊を繰り返す。
こんな首相は、もう二度と出てこないことでしょう。出てきてほしくもありませんが!
空前絶後の稀代の宰相、安倍晋三様、マンセー!マンセー!!(『小林よしのりライジング』2022年8月2日号より一部抜粋・文中敬称略)
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