自民党と統一教会の関係が取り沙汰されるなか、安倍政権時代の文科大臣までもが、統一教会に有利な取り計らいをしていたとなれば、政権への打撃ははかり知れない。安倍元首相の国葬についての否定的な世論がさらに強まる懸念がある。
その意味で、前川氏の主張は極めて不都合であり、それを叩き潰すための唯一の拠り所が「違法性」をあげつらうことだったに違いない。
岸田首相が行った内閣改造は、自民党のなかに統一教会と全く関わりのない人材を捜すのが難しいことを浮き彫りにした。世界平和統一家庭連合へと名前を変えて約7年。正体を隠した教会と関連団体は、これほどに日本の政治を蝕んできたのだ。
1997年と2015年、文化庁の統一教会に対する姿勢はどちらが正しかったのだろうか。
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