岸田首相の「関係断つ」はテキトーか?統一教会と“骨がらみ”の与党・自民の断末魔

 

しかし、岸田内閣の支持率、ヤバいですよね。国葬問題はもちろんあるでしょうが、岸田内閣にとって最大の問題になっているのがご存じの通り、統一教会の問題。これは、どうにもならないところに来ているのではないでしょうか。さすがに、茂木幹事長が党としての調査はしないと言下に否定する。岸田さんは組閣に当たり、各自が点検して公表し、二度と関係を結ばないことを言明した人だけで内閣を作ると、そのように言ったわけですが、そうやって入閣した人を含め、統一教会との関係を問われる意味というのが多分分かっていないか、分かっていて誤魔化そうとしているか、そのどちらかではないかと思います。

あんたら、どういうことか分かっているか?

という非常に強い疑惑の目を多くの国民からもたれているということだと思うんですね。政治家たるもの、統一教会がどういうものかということについて「全く知りませんでした」というのは無しですね。ええ、それは無しですよ。知らないんだったら徹底して調べているはずです。そんなに時間は掛かりませんよ、統一教会がどういうものかについて調べるのに。で、その上でお付き合いをしているのだと当然考えられる。

政治家はいわばプラグマティックに、自らの当選を確実ならしめるもの、いわば下駄を履かせてくれる数万票、これを得るために統一教会にいい顔を向ける、望まれれば講演もする挨拶もする祝電も打つ、そういう関係にあるというのは一つあると思います。つまりお互い利用し合うということですね。

でも、中には、利用しながら研修を受けてしまい、統一教会の世界観に浸ってしまっているような議員だってもしかしたらいるかもしれない。正直に、安倍さんに統一教会の票を頼んで当選した人がいましたよね。宮島さんと仰いましたか。あの方も研修を受けたそうですので。研修では、泊まりがけで受けてしまうと、これは洗脳する側にとっては理想的な状態に持ち込めたことになる。100%とは言いませんが、かなりの確率で統一教会のものの考え方を植え付けることが出来る。

でも、その統一教会の考え方の根本にあるのは、日本は韓国に対して思いっきりお金を払わなければならないのだという話ですよ。思想として、世界観としてそういうものがあるわけですね。こういう団体、本拠地、中心が明らかに日本以外のところにあるような団体によって、政権中枢が浸されているような感覚。まあ、上品な表現ではないので申し訳ないですが、いわゆる「骨がらみ」になっているというのでしょうか。除去しようとしても取り除くことが出来ない、密着、癒着、癒合した関係。そのようなものが見えてきているということだと思うのです。

中でも問題なのは政調会長になった萩生田さんです。萩生田さんは地方議員の頃から、八王子の市議ですかね、その頃から統一教会と深い関係を結んでいたことが徐々に明らかになってきている。ただご本人がコメントしたのは、なんかそういうところに突然呼ばれて、自分が生稲さんとともに行くことをそのときに決めたというストーリーですけれども、これをまともに信じる人はほとんどいないでしょう。そういうことですよ。

さっき言った国会議員の精神的な危うさの問題というのは、実は地方議員の世界ではもっと広範に起こっている問題で、統一教会との関係をどうするのかと聞かれて「もちろん、今まで通り続けます」と堂々と言う方もおられるくらい。地方議会にも統一教会は深く浸透している。これを、岸田内閣はなんとかしなければならないはずなんですね。でもできるでしょうか。

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