ところが自称保守メディアは、極限の自虐史観を教義とする統一協会と癒着した安倍政権を全力で支持していたし、そのことが明るみに出ても一切反省もしないし、安倍を非難することもしない。
むしろ安倍を最大限に称賛し、統一協会を擁護しているのだ。
結局は、保守論壇の奴らもネトウヨも全員、別に自虐史観が嫌いなわけでも何でもなかったわけだ。
ただ安倍晋三が好きなだけで、安倍晋三が洗脳されて自虐史観だったら、自虐史観が大好きになってしまうのだ。
そんな連中が、自分を「保守」だと思っている。
そしていまでは「保守」はみんな、統一協会と「オール自虐史観」の連帯を組んでしまっている有様だ。
一貫して自虐史観とずっと戦い続けているのは、わしだけになっていた。
左を見れば、一応は統一協会を追及する報道をしてはいるけれども、元はといえば統一協会の共犯者。
右を見れば、なんと統一協会と一体化した「統一連合」となってしまっている。
「なぜ統一協会の教義に嵌るのか?」と問われれば、「戦後日本そのものが『統一協会の教義』だからだ!」と答えるしかない。
しかしそう言える保守は、プロではわし以外にはいないようである。(『小林よしのりライジング』2022年9月6日号より一部抜粋・文中敬称略)
この記事の著者・小林よしのりさんのメルマガ
image by: 不明Unknown author, Public domain, ウィキメディア・コモンズ経由で