また、灘中学出身の作家である勝谷さんの本を読んだら、他にも面白いことがいろいろ書いてありました。灘中学は日本最難関の中高一貫校ですが、元々は酒造家が作った学校です。日本には他にも有名酒蔵がたくさんあり、一宏さんみたいなボンボンがいるわけです。彼らは、東京農業大学の醸造科学科に親に入れられます。もちろん、ボンボンの彼らは、本当は青山学院大学とかに進学して、東京でチャラチャラ遊びたいんですが、そこを親はなんとか説得するわけです。青山学院大学はダメだが、東京農業大学に進学してくれたら留学させてやる、と。留学して1年ぐらい海外で遊んでこい、と。こうして、酒蔵の子供たちは英語ができるようなっているわけです。彼らが、海外で日本酒をマーケティングするものだから、香港などで、こんなに高い日本酒が売られたりしているわけですね。
週末に獺祭について調べていたら、いろいろすべてがつながりました。もっと安くて美味しい日本酒を海外で普及させてもらいたいですね。
『獺祭 この国を動かした酒』勝谷誠彦
『獺祭の挑戦 山奥から世界へ』弘兼憲史
※本記事は有料メルマガ『藤沢数希メールマガジン「週刊金融日記」』2022年9月6日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はこの機会に初月無料のお試し購読をどうぞ。
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