教員らの暴走、校長の嘘。いじめ被害者を迫害する小学校「異常対応」の証拠写真

 

重大事態いじめを認めない海南市教育委員会

さて、Aさんは現在6年生である。

小学1年生から本格的ないじめ行為を受け続け、私がAさんの保護者さんから見せてもらった診断書だけでも、6枚にもなる。一部には「心的外傷関連障害」と病名がつくものもあり、いじめ被害からいわゆるPTSDと同等の精神的苦痛を強いられたのである。

登校できない期間もあり、条件としては、完全に「重大事態いじめ」にあたる。

しかし、和歌山県海南市教育委員会によれば、「Aさん本人からの書面はあっても聞き取り自体ができていないことと必要十分だと思われる対応対策を学校がしたことなどから重大事態ではない」と判断するという主旨の書面を発行している。

重大事態いじめについては、文科省からガイドラインも出ているから、判断するのは、いじめ防止対策推進法に基づいたものでなければならない。

Aさんは学校からのアンケートなどに回答しているし、直接教委の担当者が話そうが、この意見は事実経験である以上、変わることはない。

書面を出している状態で、意見を聞けていないからというのは、やはり前述の校長同様、世間を欺く詭弁であろう。さらに、学校が何を対策しようが重大事態いじめの評価には影響しない。なぜなら、すでに起きてしまっていることだからだ。

こういうのを後の祭りと言うのだ。

ただし、他の保護者らに聞けばわかるが、学校が何を教育委員会報告したかは不明瞭であるが、教育委員会が重大事態ではないとAさん保護者に回答した内容から推察する限り、その学校の報告は、やはり前述の校長が複数の被害保護者の対応に使ったような「詭弁」と「嘘」の集合体であると言えよう。

1つ、付け加えるとすれば、和歌山県教育委員会発行の書面によれば、「海南市教育委員会に対して、重大事態として対応すべきであると助言している」とされている。

つまり、海南市教育委員会は、管轄内でいじめ重大事態が起きていることを放置し、「学校の運営に保護者如きが口出しするな」としているのだ。さらに、和歌山県教育委員会が、本来出張るところではないけれど、あまりに酷いので、「それ、重大事態いじめだよ、ちゃんとやろうよ」と指導しても、「うるせー、海南市の事は海南市がやるんだ!」と教育委員会が独立した行政機関であることを盾に反発しているのだ。

自然豊かな海南市、だが、確かに異常な事件も発生しているという。一体、この長閑な田舎で何が起きてしまっているのだろうか。

私には、小さな権力者が誰にも理解できない何かの見栄で、誰を泣かせようが批判されようが守っているというようにしか見えない。

Aさんは近々運動会と運動会後に社会見学や海南市合同陸上記録会などが予定されているが、加害者がいる空間では精神的ストレスが増大し、とても立っていられない等の状態になることから、長期欠席をせざるを得なくなる。

学校は、「みんなが参加できるように」とアナウンスしているとのことだが、そのみんなに「Aさん」は入っているのだろうか?

今でも、頑張って登校できる日は登校し、長期の欠席は学習の穴ができて成績が下がるのが普通であるが、ものすごく頑張って独学で勉強し、成績は上位であるAさん、彼女と彼女の保護者、また、同地区にいて同様の状態になってしまっている複数の被害者は、この市立小学校の児童ではないのか?私は教員一人一人に、どうして教師になったのか?問いたいところである。

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