ビートルズはライブでの演奏料を格安にして露出を増やしました。また、お金を出してテレビ番組に出演することまでしており、「レコードを売ること」を最終目標に販促活動を行っていたのです。
さらに、それまでのミュージシャンシングル曲を中心に売り、シングル曲が下火になったころに曲を寄せ集めてアルバムにして売るというのが常識の中で、ビートルズはシングル曲を入れないアルバムを売ることまで挑戦したのです。
レコード売上を収益の柱にするビジネスモデル…当時、ミュージシャンの多くは…ライブでの演奏料を主な収入源としていた(p130)
ビートルズは音楽の天才でしたが、税金や著作権については素人であり、お金が原因で8年間で解散してしまったのは残念に思いました。
お金とは評価や価値を定量化できる便利な道具ですが、お金に支配されるようになると、本業に悪影響を与えることもあるのです。お金とは、切れ味のよいナイフのようなものであり、お金を扱う担当者を厳選しないと痛い目に会うのです。
ビートルズのデビューの背景や、当時のリバプールの音楽が「マージー・ビート」と呼ばれたこと。リバプールにマージーという川が流れていたことなどはじめて知り、楽しく読めました。
大村さん、良い本をありがとうございました。
【私の評価】★★★★☆(87点)
<私の評価:人生変える度>
★★★★★(ひざまずいて読むべし)
★★★★☆(素晴らしい本です)
★★★☆☆(読むべき一冊です)
★★☆☆☆(余裕があればぜひ)
★☆☆☆☆(人によっては)
☆☆☆☆☆(こういう本は掲載しません)
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