安倍晋三を神格化「3万円記念紙幣」の正体。「面影を永久に」何者が画策?

2022.10.06
by たいらひとし
 

国民皆兵に潜む危険性

今回の怪文書には一点、見過ごせない「危険な言葉」が記されていた。安倍元首相が悲願として達成しようとした事柄のひとつとして「真の国防意識の涵養と国民皆兵の実現」が挙がっていたことだ。

たしかに安倍氏は「国防意識の涵養」を掲げていたのは間違いないが、「国民皆兵の実現」を掲げていたというのは言い過ぎではないだろうか?この文章からは、安倍氏の名前を借りて、再び日本を戦前に戻そうとするキナ臭さを感じるのだ。

現在、ロシアのプーチン大統領がウクライナ侵攻のために「部分動員令」を出して、一般市民を徴兵しているという報道が出る中、「国民皆兵」という言葉はより現実味のある言葉として日本人に迫ってくる。

招集されたロシア市民の中には、反戦運動をおこなっていた若者も多いという。

ここで思い出されるのは、1944年に起きた「竹槍事件」だ。

毎日新聞記者・新名丈夫氏が太平洋戦争末期、南方の海軍の苦戦ぶりを包み隠さず報道して、「竹槍では間に合わぬ 飛行機だ」と、航空機の増強を提案した。この記事をみた東条英機首相が激怒し、ほどなく新名氏は37歳の年齢で“懲罰招集”されたという。

自民党と統一教会の関係性が取沙汰される中での「国民皆兵」は大きな危険を孕んでいる。

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image by: 首相官邸

 

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