国民皆兵に潜む危険性
今回の怪文書には一点、見過ごせない「危険な言葉」が記されていた。安倍元首相が悲願として達成しようとした事柄のひとつとして「真の国防意識の涵養と国民皆兵の実現」が挙がっていたことだ。
たしかに安倍氏は「国防意識の涵養」を掲げていたのは間違いないが、「国民皆兵の実現」を掲げていたというのは言い過ぎではないだろうか?この文章からは、安倍氏の名前を借りて、再び日本を戦前に戻そうとするキナ臭さを感じるのだ。
現在、ロシアのプーチン大統領がウクライナ侵攻のために「部分動員令」を出して、一般市民を徴兵しているという報道が出る中、「国民皆兵」という言葉はより現実味のある言葉として日本人に迫ってくる。
招集されたロシア市民の中には、反戦運動をおこなっていた若者も多いという。
ここで思い出されるのは、1944年に起きた「竹槍事件」だ。
毎日新聞記者・新名丈夫氏が太平洋戦争末期、南方の海軍の苦戦ぶりを包み隠さず報道して、「竹槍では間に合わぬ 飛行機だ」と、航空機の増強を提案した。この記事をみた東条英機首相が激怒し、ほどなく新名氏は37歳の年齢で“懲罰招集”されたという。
自民党と統一教会の関係性が取沙汰される中での「国民皆兵」は大きな危険を孕んでいる。
Twitterの反応
「安倍晋三記念紙幣」なんて話が流れているが、どこまで国を私物化するんだ?
しかも「国民皆兵」とか…いいかげんにしろ!! pic.twitter.com/g5q6iwg92F— 米谷 仁志 (@cometkobe) October 5, 2022
安倍記念紙幣、「現金を使うたびに安倍晋三の顔を見る羽目になるくらいだったら全てキャッシュレスにする」という人たちに向けたキャッシュレス推進政策である可能性がある
— メイエル・マヤ (@u_hijau) October 5, 2022
国民皆兵….?
記念紙幣とか気持ち悪すぎるよ。
国葬でさえ6割反対があったのになぜ?
というか、安倍さんの名前を出せば何でもできると思ってない?本当にどうなってんの日本は https://t.co/5wHkAK2NDB— 店長 (@tencyo_6) October 5, 2022
安倍晋三記念紙幣なんて出したら日本経済は必ず衰退するよ。だって、安倍さんファンはタンスに封印しちゃうだろうし、安倍さん嫌いな人は破り捨てちゃうから。
— きみ仮想きみ (@kimixasleep) October 6, 2022
「今こそ、不世出の大政治家であり、国守であられた安倍晋三元総理大臣の面影を永久に後世に伝えるべく、氏の在りし日の面影を挿入した新たな紙幣(参万円札)を発行し、法制度によって、国民の間に永久に通用させることが必要と思われます」
統一教会っぽい臭いがプンプンしますね(՞ةڼ◔)
— 法學院狂魔 (@Adepteater029) October 5, 2022
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