トップ営業マンが、契約を取りたいお客様に「絶対に言わせない」こと

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この話を先輩にしたところ「お客様に“契約をどうしたらいいの?”なんて言われるのは営業として恥ずべきことだ。絶対にやってはならない!」ときつく注意された。

その時はカチンときた。その先輩に対して「力がついてきた私に嫉妬しているのだろう」程度しか思わなかったのだ。

それから数年経ち、私はトップ営業スタッフになった。商談の途中で「菊原さんに決めています」と言われることはあった。

しかし、お客様から「どうやって契約したらいいのでしょうか?」などと言われることは一切なくなった。

その理由は“お客様に次にやることを示していた”から。

お客様にとって家づくりは初めてのこと。分からない事だらけだ。そこでプロである営業スタッフが上手に導く必要がある。

お客様が不安になり「次はどうしたらいいのでしょうか?」などと聞かれるのは恥ずべきこと。この段階になって先輩が言っていることを理解したのだ。

ここからはできる方のみ挑戦して欲しい。契約の流れにのってきたら“決め手になるひと言”をズバッと伝える。

知人のトップ営業スタッフは「私が窓口となって最後まで責任を持って進めさせて頂きます」とお客様に伝えている。

また、ハウスメーカーのトップ営業スタッフは「契約してからが本当の付き合いになります。一生のお付き合いさせていただきます」と伝える。ここまで言ってくれればお客様は安心するものだ。

お客様が買う気になったらしっかりと導いていく。そして安心させるひと言をズバッと言う。それがトップ営業スタッフの条件である。

【今日の課題】

・購買意欲が上がったサインを見逃さない
・決め手になるひと言を伝える

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群馬県高崎市生まれ。工学部機械科卒業後トヨタホームに入社し、営業の世界へ。 自分に合う営業方法が見つからず7年もの間クビ寸前の苦しい営業マン時代を過ごす。 お客様へのアプローチを訪問から「営業レター」に変えることをきっかけに4年連続トップの営業マンに。 2006年に独立。営業サポート・コンサルティング株式会社を設立。 現在、上場企業への定期研修、講演、コンサルティング業務、経営者や営業マン向けのセミナーを行っている。 個人の営業マン向けとして【営業通信講座】や個人コンサルティングも実施。 2010年より関東学園大学にて学生に向け全国でも珍しい【営業の授業】を行い、社会出てからすぐに活躍できるための知識を教えている。 また(社)営業人材教育協会の理事として営業を教えられる講師の育成も取り組む。 2019年までに56冊の本を出版。ベストセラー、海外で翻訳多数。

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