プーチンとNATOの全面核戦争に便乗する中国。日本もヤバい超最悪シナリオ

 

最悪のシナリオ

NATO軍の攻撃で、黒海艦隊が全滅した。プーチンは、「やべえ!やっぱNATOにはかなわねえ。降伏しよう!」となるでしょうか?ならない可能性が高い気がします。

そうなると、「黒海艦隊のかたき」を討たなければならない。どうやって?

たとえば、NATO加盟国であるバルト三国やポーランドに対する戦術核使用。これは、NATO加盟国への核攻撃ですから、当然NATOも核で反撃する可能性がでてくる。核の撃ち合い。最悪です。

そうなると今度は、「プーチンは、いつ戦略核の使用を決断するのか?」といった話になってきます。

超最悪のシナリオ

さらに悪いシナリオもあります。

欧州で、NATO対ロシアの戦争がはじまった。アメリカは、ロシアとの戦いで忙しい。その時、習近平は、「アメリカが欧州方面で戦っている今がチャンスだ!」と考えないでしょうか?

習は、「千載一遇のチャンスを活かさなければ!」と考え台湾に侵攻する。そうなると、日本と中国の戦争もはじまってしまいます。

なんとも、恐ろしいシナリオでした。

しかし、このシナリオの最初の部分、「プーチンが戦術核を使う可能性がどんどん高まっている」というのは、事実です。クリミア大橋が爆破された。これでまた、「プーチンが戦術核を使用する可能性が高まった」と見るべきなのです。

私には夢がある。

「第3次世界大戦が起こっていない世界で、2023年を迎えること」

戦術核が使われませんように。

(無料メルマガ『ロシア政治経済ジャーナル』2022年10月11日号より一部抜粋)

image by: Frederic Legrand – COMEO / Shutterstock.com

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【著者】 北野幸伯 【発行周期】 不定期

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