経営の秘訣と経営者の条件
今回ピックアップするのは、次の3つのテーマです。
- 経営の秘訣
- 経営者の条件
- リーダーシップ
どれも経営には重要なテーマですね。
最初は「経営の秘訣」から。H・ジェニーンは本の最初の方で、こう言っています。
「セオリーなんかで経営できるものではない」
つまり、経営理論などで経営はできないということです。
経営学が盛んになって以来、多くの経営理論がもてはやされてきました。
テーラーの「科学的管理法」に始まり、「アンゾフの成長ベクトル」「STP」「コアコンピタンス」「競争地位戦略」「PPM」「バリューチェーン」「マッキンゼーの7S」…。次から次へと学者やコンサルタントが「セオリー」を提唱しています。
最近では、「両利きの経営」「パーパス経営」「ダイナミック・ケイパビリティ」が流行です。いち早く、その新しい理論に飛びついている経営者もいます。
ところが、H・ジェニーンは、
「どんな理論も複雑な問題を一挙に解決してくれることはあり得ない」
と断言。それほど経営というのは複雑なものだということです。
ですから、流行りの経営理論に乗っかるのはやめた方が良い、ということでしょう。
そして、問題を解決するには、経営の本質を考えよと言います。「経営とは何か」ということです。それについては、次の言葉があります。
「経営をするとは、何かを成し遂げること」
「達成すると誓ったことを成し遂げなくてはならない」
つまり、「成し遂げる」ことが、経営の秘訣だと言ってます。さらには、
「結果を達成できなければ、その人は経営者ではない」
とまで言い切っているのはスゴイです。これが「経営者の条件」ということになります。さて、あなたはどうでしょう。