国益ガン無視。岐路に立つ日本を再び「敗戦国」にする、中露の肩を持つ人々

ktn20221026
 

米中覇権戦争やロシアによるウクライナ軍事侵攻など、一昔前には予想もつかなかった出来事が現実のものとなってしまった世界。日本が今後も独立国家として主権を守り続けてゆくためには、どの方向に進んでゆくべきなのでしょうか。今回の無料メルマガ『ロシア政治経済ジャーナル』では著者で国際関係ジャーナリストの北野幸伯さんが、自身の基本的立場を明確にする過程で昨今の国際社会の変遷を解説。さらに日本を再び敗戦国にしないために注意を払うべきポイントを明示しています。

北野の基本的立場は親欧米、親中、親ロではない

今回は、ちょうどいい機会ですので、私の基本的立場を明確にしておきたいと思います。

私は、親欧米でしょうか?違います。私は、親中国でしょうか?もちろん、違います。私は、親ロシアでしょうか?全然、違います。私は、親欧米でも、親中国でも、親ロシアでもない?では、なんなのでしょうか?私は、【 親日本 】です。【日本の国益のみ】を考えて、情報を発信しています。

北野の情報発信、基本的な流れ?

実際にどんな情報を発信してきたのでしょうか?メルマガ創刊から23年。メインテーマは、時と共に変わってきました。

1冊目の本『ボロボロになった覇権国家アメリカ』を出した2005年当時。私のメインテーマは、「アメリカ発の危機が起こって、アメリカは没落する」でした。実際、2008年に危機が起こり、アメリカ一極時代は終わったのです。

ちなみにこの本には、「中国は、08~10年に起こる危機を短期間で克服し、2020年頃まで成長をつづける」とあります。実際に、08年に危機が起こった。中国は短期間で危機を克服した。そして、2020年まで成長をつづけたのです。

さて、既述のように、08年の危機で「アメリカ一極時代」が終わりました。そして、「米中二極時代」がはじまったのです。

私は、08年出版の『隷属国家日本の岐路 ~ 今度は中国の天領になるのか?』の中で、「尖閣から日中対立が激化する」と書きました。実際、2010年に「尖閣中国漁船衝突事件」があり、2012年の「尖閣国有化」で、日中関係は戦後最悪になったのです。

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