自己主張の激しい部下への対応に疲れ切ってしまった上司。一体どうすればいいですか?という相談が世界的なコンサルティング会社マッキンゼーで14年間もの勤務経験を持つ、ブレークスルーパートナーズ株式会社マネージングディレクターの赤羽雄二さんのもとに届きました。赤羽さんは自身のメルマガ『『ゼロ秒思考』赤羽雄二の「成長を加速する人生相談」』で、本来は面接時に採用すべきでなかったとしながらも、その対応方法について詳しく語っています。
この記事の著者・赤羽雄二さんのメルマガ
部下があまりに自己主張が激しく、疲弊しました。一度で話が通ることが全くありません
Question
営業企画の仕事をしています。部下の一人が自己主張が激しく、何をしてもらうにも、毎回すごい議論になります。一度で話が通ることは全くありません。納得すれば動いてくれなくはないのですが、枝葉末節にこだわり、自身のメンツにもこだわり、他のメンバーがすぐに納得して動いてくれることも何倍もの時間がかかります。この対応に疲れ切ってしまいました。どうしたらいいでしょうか。
赤羽さんからの回答
ご相談どうもありがとうございます。大変お疲れ様です。お気持ちよくわかります。
ときどき、そういう勘違い系の人がいますね。本来は、採用面接時に考え方、コミュニケーションスタイル、ポジティブさなどをよく見て、場合によっては採用すべきではなかった人のように思います。
その点は機会があったら人事部にフィードバックするとして、当面の対応は、
1.タスクを書面に書いて渡す
【参考】仕事を的確に指示する「タスクシート」
2.週次あるいは週2回、進捗確認をして助言する
3.業績・成長目標合意書で本人に遠慮なくフィードバックする
【参考】部下を驚くほど育てる業績・成長目標合意書
4.そのとき、この非生産的なコミュニケーションスタイル、勤務姿勢についても、遠慮なく指摘する
5.普段のコミュニケーションも「意見があれば5分だけ議論する。それを超えたら上司の指示通りに動く」ことを約束させる
というようなアプローチが必要そうです。
要は、本人が勘違いしていて、議論することがいいことだと信じ切っています。ただ、それは結果を出すためによりよい方法を決めるためであり、その人の今のやり方ではない、ということを明確にしたほうがいいです。
多分、入社以来、各部署でお荷物になり、たらい回しにされていたりもします。どの上司も辟易して上のような指摘をせず、甘やかせてきた可能性もあります。
勘違いを直していただくしかないと思います。
真正面から指摘されると、これまでそういうフィードバックをされたことがなかったために、意外に響く場合があります。
真正面からぶつかってみてください。
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