太田光も後追いか。統一教会「脱会批判キャンペーン」に乗った知識人たち

 

怪しいルポライターにご注意

さらに調べると、ガリガリに痩せて車いすを使う後藤氏のあやしい写真を撮ったのは、米本和広というルポライターであることもわかった。

米本は、安倍銃撃を決めた山上が、統一協会への恨みや、本来は教祖の韓鶴子を狙うつもりだったなど、犯行をほのめかす手紙を送った相手でもある。

米本は、もともとはカルト教団を批判する立場で、オウム真理教、統一協会、ヤマギシズムなどが、家庭や子どもにどんな壮絶な影響を与えているかを徹底取材した著作を複数出版しており、評価されていた。

ところが、統一協会信者の脱会説得に対して、批判的な目線を持つようになり、完全に協会目線の著作を執筆。これが協会で大絶賛され、大量購入されたらしい。

その後は、信者の前で講演したり、日本統一協会・元会長の梶栗玄太郎(かつて、文鮮明の命令で世界日報本社を襲撃した人物)の著書に登場して、「拉致監禁」「犯罪行為」について語るなどし、すっかり“ミイラ取りがミイラになった”格好だ。

救済活動をする弁護士に対して、懲戒請求を出すなどの嫌がらせも主導しているという。

ちなみに、太田光が発言していることは、ほとんど米本の本に書かれている内容らしい。太田は、真面目に読書して「拉致監禁の犯罪」という言葉を真に受けているようだ。読書するにしても、もうちょっと常識的に考えろよと思うが。

その米本の後を追っているのが、『Hanada』で統一協会側のキャンペーンを書き始めた福田ますみ、ということになるだろう。

「拉致監禁」「脱会強要」「犯罪」という言葉は、すべて、家族を思って苦悶しながら脱会説得を行った人々を、デタラメな屁理屈で攻撃する、統一協会によるキャンペーン用語だ。惑わされてはいけない。

このキャンペーンにまんまと乗せられて、統一協会の代弁をしてしまう著名人・知識人には、厳しい目を向けなければいけない。

(『小林よしのりライジング』2022年11月1日号より一部抜粋・文中敬称略)

gs2022

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image by: Koshiro K / Shutterstock.com

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