また、習近平国家主席が通例を破り、3期目続投が確定したとみられる。これにより、中国の建国の父とされる毛沢東以来、最も強力な指導者としての地位固めにもなる。
このことは、北朝鮮の金正恩総書記にとっても、見習う指導者像でもあり、この2つの確立は、習近平国家主席を指導者として党の核心と定義し、同主席の思想を中国の今後の発展を導く指針として確固たるものにしている。
これにより党内における同主席の核心としての地位と党の中央集権的権限を保証するものとなる。
この北朝鮮便りでは、北朝鮮のミサイル挑発については、以前から中国とロシアの後ろ盾が見え隠れしていることを述べてきた。ロシアのウクライナ侵攻も泥沼化し、終わりが見えない。北朝鮮は首尾一貫として独自路線を貫き、米韓軍の訓練のけん制ぐらいでは屈することはないだろう。
北朝鮮は今回北西地域から朝鮮半島東の日本海(東海)ではなく、黄海に弾道ミサイルを発射した。これは極めて異例である。北朝鮮は、データ収集のためにもミサイル発射はこれからも彼らの都合良い時に続けてくる。休むことはあっても、終わることは決してないだろう。
次号ではミサイル発射について話題にならないことを祈るばかりだ。(宮塚コリア研究所副代表・國學院大學栃木短期大學兼任講師 宮塚寿美子)
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