こどもたちはいじめの定義を知らない
いじめ防止教室や道徳教育、キャリア教育などの一環で、私は学校で児童生徒対象に授業を行うことがある。もちろん保護者対象、教職員対象ということもある。
私は教員免許も持ってるし、講義は探偵学校でも毎回やっているから、こうした講演は慣れているが、その中で、いじめの定義を知っているかどうかを質問すると、正確に答えられる児童生徒はほぼ皆無と言える。
保護者に関しても、答えられたのはごく一部であり、ほとんどは答えられない。
つまり、調査対象となる児童生徒などが、いじめとはなんぞやの基本となる、いじめ防止対策推進法のいじめ定義を知らないのだ。
その上で、やれ「いじめ」は何件?とやるのは、それこそフェアではない。
何よりも先に「いじめとはなんぞや」を理解した上で、調査をしていかなければ、正確な実態把握は夢のまた夢であろう。
編集後記
本日、私は出張中。
1日に複数件、県を飛び越え、数百キロ、何時間も移動をしつつ、食事もそこそこに、一気にいじめ問題などの介入をしていきます。
そのたびに思うのは、だめな教育委員会、学校ほど、やたらと家庭のせいだと言うこと。中にはでっち上げもあるということです。
重要な資料は無くなり、あっても開示せず真っ黒塗りしてしまう。
これこそ権力乱用以外の何物でもない。そして、なぜ私がこんなにも忙しいのか…活動する団体と人が著しく少ないのです。
権力と戦うのは怖いです。私も何度も「抹殺する」と言われており、今でもそうした対策を率先してやってくるヤカラのような人たちもいます。
やっていて、良いことはたくさんありますが、デメリットもたくさんあります。なにせ権力を敵に回すわけですから。
一緒に活動したいという人がたくさん来るのは、きっと今、日本になにかの変化があるからなのかもしれません。
初期講座無料で、いじめ探偵の基礎となる「いじめGメン講座」を予定しています。
ぜひ、ご参加ください。
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