デキる営業マンが、絶対に顧客の前で出さない「ある感情」とは?

A man in the sales position who makes a proposal
 

「お客様から見積り依頼がある→嬉しい」

ここになにか問題が潜んでいると強く感じた。

私はお客様のためではなく、自分が楽になると思い「ありがとうございます!」と言ったのだ。お客様はそれに違和感を覚えたのだろう。

そもそもお客様は「見積りをお願いして契約出来なかったら迷惑がかかるかも」と心配している。

そこで喜びの感情で「ありがとうございます!」と言ってしまったら。

お客様は「しまった、期待させちゃったかな」と後悔する。そして慌てて予防線を引いてくる。

および腰になれば話は劣勢に。話もうまく進まない。こうして他社に敗戦してしまうのだ。

できる営業スタッフはそんなミスはしない。お客様から見積り依頼を受けても「わかりました」と冷静に受け止める。

心の中では「話が進んだ、やったぞ」と喜んでいるだろう。しかし顔には出さない。

そして、冷静に「このように進めていきます」と手順を分かりやすく説明する。

住宅の場合、ほとんどのお客様は素人。「どう検討していいのか分からない」と思っている。しっかり導く必要がある。

たとえば、「まずはどれだけ借り入れができるか計算してみましょう」と提案する。

そのために「源泉徴収票のコピーを一部ご用意ください」と具体的な行動を指示する。こうして契約のレールに乗せていく。

見積り依頼をした際「あっ、ありがとうございます!」と必要以上に喜ぶ営業スタッフ。それに対して冷静かつ的確に話を進めてくれる営業スタッフ。

どちら信頼するだろうか?言うまでもなく、後者の営業スタッフを選ぶ。

その際、会社で用意している“商談スケジュール”を使ってもいいだろう。

そのツールが使いにくければ自分なりにアレンジする。分かりやすく簡略化してもいい。

ポイントは「具体的に何をすればいいか」をしっかりと指示するということ。はじめの一歩を踏み出せば順調に話が進むもの。

見積り依頼があったらまずは冷静に対処する。そして、具体的にやることを指示する。そのように話を進めれば契約率も上がってくる。

【今日の課題】

・見積依頼を冷静に受け止める
・手順が分かるツールを用意しておく

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群馬県高崎市生まれ。工学部機械科卒業後トヨタホームに入社し、営業の世界へ。 自分に合う営業方法が見つからず7年もの間クビ寸前の苦しい営業マン時代を過ごす。 お客様へのアプローチを訪問から「営業レター」に変えることをきっかけに4年連続トップの営業マンに。 2006年に独立。営業サポート・コンサルティング株式会社を設立。 現在、上場企業への定期研修、講演、コンサルティング業務、経営者や営業マン向けのセミナーを行っている。 個人の営業マン向けとして【営業通信講座】や個人コンサルティングも実施。 2010年より関東学園大学にて学生に向け全国でも珍しい【営業の授業】を行い、社会出てからすぐに活躍できるための知識を教えている。 また(社)営業人材教育協会の理事として営業を教えられる講師の育成も取り組む。 2019年までに56冊の本を出版。ベストセラー、海外で翻訳多数。

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