なぜホークスは工藤公康が入団後たった5年で優勝できたのか?

Baseball ball on baseball pad in main stadium green grass for baseball background.
 

売上が5倍になった方法

最初は、ホームページの一新です。それまでのホームページも決して悪くはありませんでした。しかし、洗練されたデザインとは言えません。そこで、WEBデザイナーに頼んで、分かりやすいデザインにしてもらいました。

そして、それまでのページが商品とサービスの紹介だけになっていましたので、新しいページをつけ加えます。それは、「会社の歴史」「スタッフの紹介」「お役立ち情報」です。

「会社の歴史」は、その時々の事件を紹介しながら、読み物のようにしました。「スタッフ紹介」は、顔写真と一緒に本人を面白おかしく紹介したものです。「お役立ち情報」では、商品の使い方とか、用語の説明とか、お客様に役立つ情報を載せます。

また、ホームページだけでなく、メールマガジン、ブログ、ニュースレターの発行もするようにしました。「ファン作り」の一環ですね。特に、ブログは毎日、社員全員が順番に書くことに。最初は、皆さん抵抗していましたが、読者からの反応が来始めると、楽しみながら書くようになったではありませんか。K社にとっては大きなことです。

しかも、今までやっていなかったことをすることで、社員の皆さんの気持ちに変化が起きてきます。全員がネット販売の運営に関心を持ち始めました。社内の文化が変わった瞬間です。

そして、毎月販売データを見ながら、商品戦略も考えていきます。そうするうちに、売上が上がっていって皆さん嬉しそうです。

しかし、ここで安心してはいけません。売上を3倍にする目標です。手を抜いたら、元の木阿弥になってしまいます。

案の定、目標が達成できなくなると「昨年の売上を上回っているから良いではないか」という言い訳が出てくるようになりました。これはいけません。今までの努力が無駄になってしまいます。そこで、「昨年対比ではなく、目標対比で考える」ことを徹底したのです。

これも、会社の体質、考え方を変えることにつながりました。その結果、2年後に5倍の売上目標を達成したのです。

考え方はダイエーと同じだといえます。目標を高く持って、出来ないことに「言い訳をしない」ということです。

もちろん、やり方や考え方を変えるだけで成果が出るものではありません。社員全員が、「なりたい会社の姿」や「社会にどんな役目を果たすか」という方向性を共有しておくことが大切です。そのうえで、やり方や考え方を変えれば、今以上の成果につながるのではないでしょうか。

■今日のツボ■

・業績が停滞した時は、今までのやり方や考え方を変えてみる
・目標を高く持って、出来ないことに言い訳をしないことが大切
・ただし、会社の方向性を全社で共有することが前提となる

image by: Shutterstock.com

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ワン・トゥー・ワンコンサルティング代表。スポーツ用品業界での経験と知識を生かし、業界に特化したコンサルティング活動を続ける。
スポーツ用品業界在籍33年の経営コンサルタントが、スポーツショップの業績向上法について熱く語ります。スポーツショップのために書かれた、日本初のメルマガです。ここには、あなたのお店がかかえている問題を解決するヒントがいっぱいです。

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【著者】 梅本泰則 【発行周期】 週刊

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