売上が5倍になった方法
最初は、ホームページの一新です。それまでのホームページも決して悪くはありませんでした。しかし、洗練されたデザインとは言えません。そこで、WEBデザイナーに頼んで、分かりやすいデザインにしてもらいました。
そして、それまでのページが商品とサービスの紹介だけになっていましたので、新しいページをつけ加えます。それは、「会社の歴史」「スタッフの紹介」「お役立ち情報」です。
「会社の歴史」は、その時々の事件を紹介しながら、読み物のようにしました。「スタッフ紹介」は、顔写真と一緒に本人を面白おかしく紹介したものです。「お役立ち情報」では、商品の使い方とか、用語の説明とか、お客様に役立つ情報を載せます。
また、ホームページだけでなく、メールマガジン、ブログ、ニュースレターの発行もするようにしました。「ファン作り」の一環ですね。特に、ブログは毎日、社員全員が順番に書くことに。最初は、皆さん抵抗していましたが、読者からの反応が来始めると、楽しみながら書くようになったではありませんか。K社にとっては大きなことです。
しかも、今までやっていなかったことをすることで、社員の皆さんの気持ちに変化が起きてきます。全員がネット販売の運営に関心を持ち始めました。社内の文化が変わった瞬間です。
そして、毎月販売データを見ながら、商品戦略も考えていきます。そうするうちに、売上が上がっていって皆さん嬉しそうです。
しかし、ここで安心してはいけません。売上を3倍にする目標です。手を抜いたら、元の木阿弥になってしまいます。
案の定、目標が達成できなくなると「昨年の売上を上回っているから良いではないか」という言い訳が出てくるようになりました。これはいけません。今までの努力が無駄になってしまいます。そこで、「昨年対比ではなく、目標対比で考える」ことを徹底したのです。
これも、会社の体質、考え方を変えることにつながりました。その結果、2年後に5倍の売上目標を達成したのです。
考え方はダイエーと同じだといえます。目標を高く持って、出来ないことに「言い訳をしない」ということです。
もちろん、やり方や考え方を変えるだけで成果が出るものではありません。社員全員が、「なりたい会社の姿」や「社会にどんな役目を果たすか」という方向性を共有しておくことが大切です。そのうえで、やり方や考え方を変えれば、今以上の成果につながるのではないでしょうか。
■今日のツボ■
・業績が停滞した時は、今までのやり方や考え方を変えてみる
・目標を高く持って、出来ないことに言い訳をしないことが大切
・ただし、会社の方向性を全社で共有することが前提となる
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