お金のプロが警告。クレジットカードの“放置”が招く「5つの大問題」

2022.11.18
 

■クレジットカードの解約で優先すべきカードはこれ!

クレジットカードは発行するカード会社によって、交通系、流通系、通信系、銀行系、石油系など、さまざまなジャンルがあります。例えばデパートやスーパーで買い物をするなら対象の店舗で割引の受けられる流通系カード、ネットショッピングをするなら通信系カードという具合に、よく使うシーンを想定して絞り、使っていきましょう。

クレジットカードは2枚に絞るのがおすすめです。1枚でももちろん良いのですが、2枚保有で国際ブランドを別々のものにしておけば、利用できる店舗が広がります。海外旅行した際にも安心です。1枚はシェアの多いVISAにしましょう。もう1枚は同じくシェアの多いMaster Cardか、国内利用が多いなら、利用可能店舗数の多いJCBがいいでしょう。

解約を優先したいクレジットカードは次のとおりです。

  • 1年間全く使っていないクレジットカード
    →いつか使うと思っても使うことはほぼありません
  • ライフスタイルに合わないクレジットカード
    →たとえば、車に乗らないのにガソリンが安くなるカードを持っている場合は、そのカードは解約したいところです
  • 年会費がかかるクレジットカード
    →条件付きで無料のカードはこの際一斉に解約。年会費がかかるけど、それ以上に還元率や付帯サービスが良いので持っているということであれば、直近1年間に利用している金額を確認して解約するかどうかを判断しましょう
  • 還元率が低いクレジットカード
    →使い慣れたカードを使い続けるのは楽ですが、経済的には損です。一度見直せば、そのお得な効果は得られ続けるので、見直しをしましょう

お手持ちのクレジットカードを2枚にまとめ、それを集中的に使うことで、お金の流れもわかりやすくなりますし、ポイントもまとめやすくなるのでおすすめです。

公共料金の支払いなど固定費の支払いは、1つのクレジットカードにまとめ、お得にポイントを貯めたいところです。

クレジットカードの解約手続きは、電話やネットなどで簡単にできます。電話の場合は、各社の問い合わせ窓口に電話して解約したい旨を伝えれば5分程度で完了します。自動音声で対応しているカード会社もあります。

クレジットカードをたくさん持っていても、デメリットしかありません。不要なクレジットカードは早めに解約するようにしましょう。

プロフィール:頼藤太希(よりふじ・たいき)
Money&You代表取締役/マネーコンサルタント
慶應義塾大学経済学部卒業後、外資系生保にて資産運用リスク管理業務に従事。2015年に(株)Money&Youを創業し、現職へ。マネーコンサルタントとして、資産運用・税金・Fintech・キャッシュレスなどに関する執筆・監修、書籍、講演などを通して日本人のマネーリテラシー向上に注力している。『はじめてのFIRE』(宝島社)、『1日1分読むだけで身につくお金大全100』(自由国民社)、『はじめてのNISA&iDeCo』(成美堂出版)など著書多数。日本証券アナリスト協会検定会員、ファイナンシャルプランナー(AFP)、日本アクチュアリー会研究会員。

image by: Shutterstock.com

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