お金のプロが警告。クレジットカードの“放置”が招く「5つの大問題」

2022.11.18
 

注意点2:年会費で損してしまう

クレジットカードのなかには、利用の有無に限らず年会費が発生するカードがあります。

「学生は無料」「初年度年会費のみ無料」「1年間に1回でも利用したら無料」など、条件付きで年会費無料となるクレジットカードが多いため、いつの間にか年会費が発生するようになったことを見逃しているケースもあることでしょう。

特に学生時代に使っていたクレジットカードを社会人になっても使い続けている場合は注意です。年会費がかかることを理解した上で使っているのならば良いですが、年会費がかかるならば、還元率や付帯サービスが良いクレジットカードに切り替えても良いかもしれません。

注意点3:新しいクレジットカードを作りにくい

クレジットカードを5枚以上所有している場合、新たにクレジットカードが作りにくいということがあるかもしれません。クレジットカードを多く持っているほど、契約者が借りられる限度額を示す「総与信枠」が大きくなってしまうからです。総与信枠とは、クレジットカードの契約者に与えられる限度額のことで、総与信枠はその人が持っているすべてのクレジットカードの与信枠の合計です。キャッシング枠が設定されているクレジットカードを保有している場合は、キャッシングを利用していなくても、借入があると見做されます。借入が多いとクレジットカードを作りにくくなります。

注意点4:住宅ローンなどの審査に通りにくい

クレジットカードの利用残高が多い場合、住宅ローンなどの審査に影響が出ます。特に、キャッシング枠がある方、分割払いやリボ払い残高がある方はその金額が借入とみなされます。

上でも解説した通り、キャッシングを利用していなくても、借入があると見做されます。リボ払いは、恒常的に利用していると、信用力が下がり、住宅ローン審査時にリボ払い残高がなくても、住宅ローンの審査落ちや借入金額の希望が通らない可能性もあります。

放置しているクレジットカードの中で、キャッシング枠が設定されている場合は、優先的に解約をしておきましょう。

注意点5:支出管理が雑になるうえ、ポイントも貯めにくい

クレジットカードは利用明細があるので、支出管理に役立ちます。しかし、クレジットカードが複数あれば、それだけ管理が大変です。引き落とし日もカード会社によりばらばらで銀行口座の残高不足にならないよう注意しなければなりません。

また、ポイントを貯めるという視点でも、複数クレジットカードを使用している場合は分散してしまい貯めづらいというデメリットがあります。

支出管理に生かすのも、効率よくポイントを貯めるにも、クレジットカードの枚数は絞るのが大切な視点です。

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