東大出だけど賢くない。「死刑ハンコ」で判った葉梨法相の頭の中

ucd20221118
 

死刑に関する不謹慎極まりない発言が問題視され、初めて手にした大臣の座をわずか3ヶ月で追われることとなった葉梨康弘元法相。著しく良識に欠けたと言っても過言ではない葉梨氏とは、一体いかなる人物なのでしょうか。今回のメルマガ『uttiiジャーナル』ではジャーナリストの内田誠さんが、元法相の経歴を紹介した上で、「賢い人とは到底言えない」と一刀両断。さらに即更迭の手続きを取らなかった岸田首相を強く非難するとともに、首相をとことん追求しないマスコミに対する苦言を記しています。

【関連】人命軽視する“金の亡者”。葉梨「死刑ハンコ」大臣の笑えぬ自虐と無責任

この記事の著者・内田誠さんのメルマガ

購読はこちら

 

賢い人とは到底言えぬ葉梨ハンコ法相と岸田政権の大問題:「デモくらジオ」(11月11日)から

悲しい火事というか、まあ、悲しくない火事はないのですが、村田兆治さん、マサカリ投法で有名な、あるいはサンデー兆治として復活した、復活という意味でもそうですし、トミージョン手術を最初にやった方、日本のプロ野球選手としてですね。ということでも有名なロッテの大投手でした。村田さんが東京の成城にご自宅があったということですけれども、そこで焼死されたということです。まだどういう状況だったのかについては分かっていないようですので、今後、分かるのかもしれませんが、とにかく亡くなった命は返ってきませんので、悲しいことであります。

まあ、命の重さということに関しては有名な人でも有名でない人でも同じなわけですが、犯罪を犯した人の命を奪うという刑罰を続けて良いのかという根本的な疑問が呈されている、そういうふうに考えられるようになってもうずいぶんたつのだと思いますが、何十年もそういうことが言われてきていると思うのですが、その最終的な死刑判決が確定した後、最終的な死刑の執行を行うその許可を与える権限を持っている法務大臣という、これ、他の大臣で、直接人の命を奪うことが許されている大臣というのは法務大臣以外にいない。

防衛大臣は死ぬとは限らないでしょう。死刑は必ず死を迎えさせることですので。そういうことを考えると、ちょっと特別な役職なんですよ。例えば、医者でも…この番組は各地のお医者さまに見ていただいている確率が他の番組より高いと想像していますが、医師は医師法に則って治療することが出来るわけですが、人身の拘束ということに関しては精神保険医だけですよね。精神保険医は特別な権限を持った医師であって、人の肉体を拘束することができるんですね。

これはハッキリしたことです。それ以外に警察権力というのはそれが許されている人たちですよね。いや、誰でも拘束できるという意味ではないですよ。犯罪捜査の過程で裁判所の逮捕状の発給を受けての執行、ないしは現行犯ということで逮捕出来るわけですけれど。何の話か、もうおわかりですよね。そう、法務大臣。

お辞めになりました。もう既に後任、多分、今、人事の前の時間稼ぎという意味があったのかもしれませんね。ただ、総理大臣が更迭すると決めた段階でそのまま言えば、後任は誰なんだということで色々な問題が起きてしまう。時間稼ぎをしたのかもしれませんが、ただこの間の山際経済再生大臣の件、統一教会を巡る責任をまるで感じないような答弁を繰り返して辞任、事実上の更迭に追い込まれた、あれと同じような形で今回、葉梨法務大臣の、当初は否定していた解任、更迭、これを急遽せざるを得なくなった。これは時間稼ぎという意味以上に岸田総理としてはなんとしても辞めさせたくなかったんでしょうね。それはそうですよ。

この記事の著者・内田誠さんのメルマガ

購読はこちら

 

print
いま読まれてます

  • 東大出だけど賢くない。「死刑ハンコ」で判った葉梨法相の頭の中
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け