ゼレンスキーの謝罪遅れが命取り。世界がウクライナに向けた反発

 

南部ヘルソン州

ウ軍は、ドニエプル川西岸を奪還して、ヘルソン市に居る私服のロ軍兵(便衣兵)を探し、まだ、撤退できないロ軍兵の掃討作戦を実施しているが、国内治安部隊が中心で、機甲化部隊は、他地域に転戦している。

ロ軍兵は、「残存してウ軍の場所を見つけて報告して砲撃してもらう」というので、ロ軍便衣兵をすべて見つける必要があるようだ。ウ軍がこの一部ロ軍便衣兵を処刑しているとロシアは、クレームしたが、降伏したのにロ軍兵が発砲したから殺されたようである。

しかし、ロ軍の撤退は成功した。橋や船が絶え間なく攻撃を受ける中で、大きな川を渡らなければならないという、きわめて困難な軍事的状況下で、ロ軍兵力と装備の大部分を撤退させたようである。

撤退完了後、ドニエプル川東岸にもウ軍特殊部隊が渡河したようであり、ロ軍は東岸から15km以上離れた場所まで撤退している。

もう1つ、東岸のキンバーン半島にウ軍が攻撃したようであるが、陽動用作戦であり、これも特殊部隊で、すぐに引き上げている。

バクムット・ドンバス方面

ロ軍の砲撃数が、200件以上をキープして、ものすごい量の砲撃が行われている。全盛期に近い感じの勢いである。ヘルソンから撤退した精鋭部隊を投入している。機甲部隊も投入して、この地域を占領したいのである。しかし、マヨルスクへの機甲部隊攻撃では、大きな侵害を出したようである。

ロ軍としては、ヘルソンの穴埋めするために、ドンバス方面は、ウ軍を負かす必要もあるからで、ロ軍のスロビキン総司令官も意地になっているような気がする。

しかし、ロ軍は前進できていない。HIMARSなどの砲撃が効果を上げているようであり、ロ軍もTOS-1でのサーモバリックや焼夷弾などの攻撃で対抗しているが、激戦が続いている。

ゼレンスキー大統領も18日、同国東部ドネツク州で「激戦が続いている」とし、17日中だけで約100回のロシア軍の攻撃を撃退したと明らかにしている。

スバトボ・クレミンナ攻防戦

ウ軍は、クピャンスクからP07を南下してスバトボに向け進軍して、ノヴォセリヴスキでP07の争奪戦になっている。もう1つ、クピャンスク方面にロ軍が威力偵察をかけてきている。ロシア国境に近いので、補給の心配がないことで、ここに新たな戦線を作りたいようで
ある。

ウ軍は、クレミンナにも攻撃しているが、ロ軍の防御も堅い。

ベラルーシ国境

ベラルーシは、ロ軍と合同部隊を作り、国境付近で活発に行動していることで、再侵攻の可能性が出てきている。

これに対して、国境付近に頑丈な塹壕と壁を作り、ベラルーシからの攻撃を防御する方向で、ベラルーシ国境の橋はすべて破壊した。

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