その姿勢を表現するために、架空の物語を作り、漫画でアピールしています。
タイトルは、店名ともなっている『惑星のウドンド』。「西暦2301年。地球では第3次小麦大戦が勃発し~」というストーリーがあり、その主人公の名前が「ウドンド」。
失礼ながら、内容が面白いというわけではありませんが、お店のコンセプト作りに漫画を使っていることは、新しい試みとして評価できます。漫画の数シーンを抜粋して、お店のインテリアに利用しているところもユニークです。
ただ、それ以外の店舗演出に、漫画が一切反映されていないのは残念です。やるからには、徹底した方がインパクトがあり、お客さまの印象にも残ります。
それでも、いまのところは、お客さまに好評のようです。自分で湯切りしたりすることが楽しいようで、喜ばれています。
また、このお店はうどん以外の食品やアルコールの持ち込みが自由なので、居酒屋代わりにする人がいたり、近くで買ってきた総菜などをうどんにトッピングして、アレンジを楽しんでいる人もいます。食べるためのフリースペースのようでもあります。
新しいビジネスモデルとして注目されるかもしれませんが、課題も見えています。
現在は店員さんがいますが、無人化となった場合、現金むき出しの会計は安全なのでしょうか。防犯カメラを設置していますが、窃盗の危険はなくなりません。最近店舗を増やしている無人の餃子販売でも、お金を払わない事件が多発しています。
無人販売のリスクは承知しているでしょうが、このお店の場合は、お金を払わないだけではなく、現金を持ち去られるかもしれないのです。
性善説の上に成り立っている無人販売ですが、商売として成り立つのでしょうか。いまの日本では、疑問だらけです。
しかし、面白い試みなので、経過を観察したいと思います。課題を解決しながら、成功することを願います。
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