ワールドカップはいよいよ決勝戦のカードが確定し、最終決戦に向けてアルゼンチンとフランスが準備を進めています。サッカー日本代表はベスト16に進出したものの、あのPK戦をもって敗退となりました。今回のメルマガ『上杉隆の「ニッポンの問題点」』では著者でジャーナリストの上杉隆さんが、なぜ日本代表が優勝カップを手にできないのか、その理由を語っています。
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日本代表がワールドカップで優勝できない理由
あたかも日本が優勝し、終わったかのような騒ぎだ。帰国した監督も選手もテレビやメディアに登場し、愛想を振りまいている。マスコミに持ち上げられ、16分の1に入ったことで満足し、結果を残したとするのならば、自画自賛にもほどがある。
日本全体の幼稚な空気に呑まれるのは日本代表だけではない。セルジオ越後氏やジャーナリストが少しでも厳しいことを語れば、SNS上で袋叩きにあう。
このまん延した空気はなんなのか?
ワールドカップはまだ終わっていない。むしろベスト8、ベスト4からが本番だ。
ベスト4に入れなかったブラジル代表やドイツ代表の選手たちの一部が帰国せずにカタールに残っているのはなぜか。3位決定戦があるわけでもないのに、各国代表のコーチや選手が残っているのはなぜか?
敗戦した途端、各国代表チームの4年後の戦いは始まるのだ。本当の意味での強豪チームは、スクデットを目指すために何をすべきか知っている。4年後のライバルたちの戦いを知るために、スタジアムに足を運んでいるのはそのためだ。
すでに、4年後のワールドカップは始まっているのだ。最高の視察の好機にカタールに残っている日本人はどれだけいるだろうか?
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