中居くんへの「ありがとう」を検証してみると
放送を見ると、キンキやキスマイが登場した回でカットされていたのは、中居が後輩たちに「先輩らしい優しさ」を示したエピソードだった。
キンキは、まだ結成前にジャニーズJr.としてSMAPのバックダンサーを務めていた。ステージが終わったときには、まだ未成年だった堂本剛、堂本光一に代わって、中居がタクシーを呼び止めて、タクシー代も出してくれていたという。
またSMAPの前座としてキンキがステージに上がったときも、「キンキも応援してあげてね」と、中居は必ずファンに声をかけてくれていたと語っていた。このような、中居の優しさが伝わるエピソードは照れ隠しからか、これまで放送ではカットされていたようだ。
そして、キスマイがゲスト出演した回では、横尾渉・宮田俊哉・二階堂高嗣・千賀健永の派生ユニット「舞祭組(ブサイク)」が2018年に初の単独コンサート「舞祭組村のわっと!驚く!第1笑」に中居がサプライズ出演し4人とダンスを踊った際のエピソードが紹介された。これは中居にとって2016年のSMAP解散以来の久々のダンスになった。
「舞祭組」は、中居が「なかいさん」名義でプロデュースした思い入れのあるユニット。
このコンサートでは、ダンス後に中居とのトークがある予定だったが、主役はあくまでも舞祭組だからと、中居はダンス後すぐにステージ裏へ退場。千賀の手にハイタッチして、ステージ裏に消えたという。ここでも中居の優しさが滲み出ている、まさに心温まるエピソードだった。
このように当日の放送内容は、まさに中居への「感謝」「感謝」のオンパレード。中居を慕う後輩たちからの「ありがとう」という言葉で溢れた回だった。
「中居愛」溢れる放送は、文字と放送でまったく異なる印象
さて、こうやって文字に起こすと「まるで追悼」のように感じられるかもしれないが、実際の動画からは、そのような深刻な様子は見られなかった。強いて言えばこのノリは、「故人を偲ぶ」のではなく、「大好きな先輩が不在のときにそれをいじって楽しんでいる後輩」に近い気がする。
現に、キンキの「ありがとう」のエピソードでは、ジャニーズJr.時代に中居から段ボール一杯の服がプレゼントされたが、中居の服のセンスがぶっとびすぎて誰も着用しなかったことを暴露された。また、キンキ「10周年」のコンサートに自家用車で格好良く応援に駆けつけたつもりが、車の車高が低すぎて底がガリガリに削れたなど、ずっこけなエピソードも披露され、しっかり後輩にイジられている。
今回の「ありがとう」だらけの編集は、不在の中居に対する、制作スタッフ側の心づかいや応援だったのではないか?
実際に番組を見たファンからは、「ハイタッチは中居君のキスマイへの頑張れの気持ち」「KinKi Kidsと中居さんのエピソードは何度聞いても泣けるんでリピしている」「キスマイもキンキもニノも全部涙、中居君への愛が伝わってくる」など、これらの「感謝」エピソードを肯定的に捉えているようだ。
今回初めて披露された、中居と後輩たちの温かいやりとりに涙した人も多い。
ファンとしては、過去の思い出話だけでなく、今後の「中居との遊びの約束」などを語ってもらえると、さらに安心できそうだ。
中居が早く元気に復帰することを、中居ファンだけでなく、後輩ジャニーズのファンたちも願っているに違いない。
image by: 「中居正広のニュースな会」公式HP