“殺人未遂いじめ”を6年間も放置。NHK報道を受けた和歌山県海南市の信じ難い公式コメント

 

NHKに続き、新聞各社、他局も取材に

NHKに続き、他局も続々と取材に動いている。その中で、「実は他にも不登校になっていたり転校している子がいますよね」「他の学年で学級崩壊が起きているの知ってましたか?」などの話まで出ているが、この学校も海南市教育委員会も自らの過ちを省みることはないようだ。

例えば、冒頭に取り上げているまぐまぐニュースで最も反響があった「担任教員が廊下と教室の間を張り紙で塞ぎ、いじめによる被害で教室に入れないけれど、それも授業を受けたいと勇気を振り絞り不当だと思いながらも廊下から授業を受けている被害児童」について、校長はすぐに謝罪して取り下げたというが、実際は全く違う。

Aさんとガラスに紙を貼られてその隙間から授業を受ける様子=Aさん家族提供

Aさんとガラスに紙を貼られてその隙間から授業を受ける様子=Aさん家族提供

代理人弁護士が抗議をすると、校長はこう言ったそうだ。

「学校の運営に口出しするな」

「担任の自由な学校運営(である)」

海南市教育委員会の担当は、今回のいじめ放置問題で提出されている医療機関からの「診断書」に信ぴょう性の問題があると主張するが、いずれも「校医でもある医師、県の施設の医師、兵庫県の施設でもありPTSD専門機関」である。

こどもへの聞き取りを保護者が拒否しているというが、被害児童が3年生当時に聞き取りには応じているし、4~6年生の間、被害児童本人がいじめアンケートに「いじめあり」と回答し、調査を求めているが、調査をした形跡すらないである。

ちなみ、確認する限りであるが、およそ1年分の資料がゴッソリないのだ。紛失や破棄ではなく、資料などは作っていないといういわゆる不作為の状態であった。

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