現役医師が懸念。まだテレ朝「モーニングショー」がコロナを怖がらせている

a woman with a mask on his face, scared by the news of the coronavirus covid-2019. Panic situation. Fear of getting sick. concept of the spread of coronavirus. The patient is scared covid 19.
 

さて、私は無症状と言ったが、60歳を過ぎた高齢者の一歩手前で、ほっておくと朝の血糖値が600をこえ、今も300前後でコントロールし、血圧もほうっておくと200を優にこえ、170くらいでコントロールし、そのうえ、心不全もある基礎疾患のデパートのような人間である。ワクチンも2回しか打っていないし、2年近く前の話だ。それでも、まったく無症状なのだから、怖い病気とは思えない。

インフルエンザは一冬に1,000万人近く罹患しているが、関連死も合わせると1万人くらい毎年亡くなっている。1,000人に一人が亡くなり、若い人も死ぬ。

おそらくはコロナのほうが怖くないのは間違いないだろう。

いずれにせよ、長寿化、高齢化している日本では、大したことのない感染症でも亡くなる人はたくさんいる。90歳以上が200万人、要介護5の高齢者が60万人いる国なのだ。

外国に一度でもいけば、ほとんどの人がマスクをしていないことが痛いほどわかる。

こうして、テレビをみてビビる高齢者が(さすがに若者はネット情報もあるし、周りの人間がみんな無症状なのでビビりはしないだろう)外に出ようとしない現状が続く。

2年後、3年後の要介護高齢者が激増して、誰が責任をとるのだろう?

集団訴訟が可能なら、国の煮え切らない対応やテレビの脅しや調子にのるコメント学者に、要介護高齢者が増えて、年間少なくとも4兆円程度の公的介護費用が増えることで増税の代わりに彼らの賠償金で賄う判決がでれば、こういういい加減な姿勢の番組ができないのだが、その望みは限りなく低い。

実際、毎年100人が拒食症で死んでもやせすぎモデル・タレントを使い続け、年間3万5,000人のアルコール関連死が出ても、WHOの韓国に従った形の飲酒CMをやめず、それに対して、一度たりと訴訟が起きていない国だから。

※本記事は有料メルマガ『和田秀樹の「テレビでもラジオでも言えないわたしの本音」』2023年1月14日号の一部抜粋です。

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高齢者を専門とする精神科医、学派にとらわれない精神療法家、アンチエイジングドクター、そして映画監督として、なるべく幅広い考えをもちたい、良い加減のいい加減男。

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