岸田首相は批判されているけれど。「学び直し」で救われた人のハナシ

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岸田首相が発言した少子化対策における「学び直し」。多くの批判を受けることとなったこの発言ですが、メルマガ『倒産危機は自力で乗り越えられる!』 by 吉田猫次郎』の著者で事業再生コンサルタント、作家、CTP認定事業再生士の顔を持つ吉田猫次郎さんは、そうは思わないとして今まで見てきた学び直しの恩恵を受けた人たちの例を挙げています。

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岸田首相「学び直しを育児中でも後押し」発言で批判殺到も私はそう思わない理由

岸田首相が、学び直しについて「育児中でも後押しする」と答弁したことについて批判が集中していますが、私はそうは思いません。

【参考】学び直しについて(文部科学省)

学び直しについては、私も、思い出がたくさんあります。

1. 私の母は、私が小学校5年のときに子宮がんステージ3に罹患し、半年ほど入院していました。1979年から80年にかけてのことです。治療は手術と放射線の両方で、退院後は体力が無くなり、再発の危険もありました。

私は3人兄弟の長男で、下に小学校2年の弟、幼稚園児の妹がいました。母の仕事は自営業で、貿易の仕事と通訳の仕事をかけもちしていました。

驚くべきことに、母は退院して3年後、私が中学生のときに、「大学を受け直したい!」と言い出しました。若い頃に短大を卒業したが、もう一度、ちゃんとした学問をしたいと。

そして母は、闘病と、3人の子育てと、仕事をかけもちしながら、独学で1年間、受験勉強をしました。そして翌年、国立のT大学に合格し、1年生から入学しました。母が大学を卒業したのは、私が高校を卒業したのと同じ年でした。

繰り返しますが、がんの再発におびえながら、3人の子育てをしながら、仕事も続けながら、国立の昼間の大学に4年間通ったのです。留年もせず、いやそれどころか成績優秀で学費免除まで勝ち取り、無事卒業したのです。

卒業した頃には、がん発症から5年以上が過ぎ、再発もなく、体力的にも毎日の電車通学のおかげですっかり元気になり、精神的にも、若い学生さんに揉まれてすっかり若返り、なにやら自信もついて、充実感がみなぎっていました。それを傍で見ていた私も大いに刺激を受け、予備校へ行かず独学で大学受験を志したりしたものです。

信じられないかもしれませんが実話です。闘病+3人の子育て+仕事+国立大学に4年間通い成績優秀者でした。

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