店の看板を変えて商品の見え方を変える
このデザインを前面に打ち出すために「切り口」を増やします。そうやって、より多様性に訴えかけることが妥当だと考えているからです。ここが「#ワークマン女子」だけではなく「ワークマンカラー」を用意する所以です。
以下の5つのスタイルで構成されています。
一番上が「Vivid」。ワークマンは元々作業着に起源があるから、赤や黄色など自らの存在を誇示して危険から守る姿勢がある。そういうカラーを用いるというのがこのスタイルです。
続いて「Tough」。元々の作業服をよりスタイリッシュに着こなす。
最後に「Travel」。彼らが脚光を浴びたアウトドアの要素をトラベルまで範疇を広げて提案します。
新たな挑戦も
彼らにとって挑戦なのが、まず最初に「Sustainable」。例えば、デニムを使うにしても製造工程で薬剤を減らしたり、素材にバナナを使ってみたり。今後、最終的には、プライベートブランドの約半分はサスティナブルな商品にしていくことを目標に掲げました。
もう一つは「Trend」。フェミニン的なコーデと謳ってはいるけど、それだけではありません。そこだけで勝負をすると、ファッションブランドとの差別化はできないですから。
機能性はトレンドを追う女性にとってもプラスになることが多い。例えば、ポケットを多くして、バッグが小さい女性の持ち物への負担を軽減する。つまり、“能ある鷹は爪を隠す”って作戦なわけです。
これらの5つのスタイルを提示しつつ、ワークマンcolorsという店も都内で秋から展開予定です。都心ではこのワークマンcolorsのお店を増やし品数は減らしてシーン提案を重んじます。地方では客層が広いので、#ワークマン女子で包括的な女性向けを意図します。
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