習近平への怒りを隠すのに苦労したプーチン
プーチンは、「そんなことより武器をくれ!十分な武器さえあれば、ウクライナ軍に勝てる!」と主張。しかし、習近平は、約束はしません。ロシアに武器を供与すれば、欧米から制裁されることになる。習は、GDP2%以下のロシアのために、世界GDPの半分を占める欧米日と争う気は(現状)ないのです。
プーチンが中国から欲しいのは、正直「武器だけ」。ところが習近平は、にこにこしながら断るので、怒りを隠すのに苦労したことでしょう。
そして、プーチンは、憤りをみせることができません。なんといっても彼は現在、国際刑事裁判所に参加する123か国で、オフィシャルに【戦争犯罪人容疑者】なのです。
ロシアを支持する国は、ベラルーシ、北朝鮮、シリア、エリトリアしかない。しかし、「中国が支持してくれる」といえば、「完全に孤立している」とはいえないでしょう。だから、結果はどうあれ、「中ロ関係は最高です!」という必要がある。NHK3月22日。
中国の習近平国家主席とロシアのプーチン大統領の首脳会談が21日行われ、両国の緊密な関係を誇示しました。
会談後の共同声明ではウクライナ情勢をめぐって具体的な解決策が示されない一方で、両国と対立を深めるアメリカを強くけん制しています。
ロシアを訪問している中国の習近平国家主席とプーチン大統領の首脳会談は、21日、首都モスクワのクレムリンで、両国の主要な閣僚も参加して行われました。
会談後、共同声明が発表され「両国関係は歴史上最高のレベルに達し、着実に成長している」として両国の緊密な関係を誇示しました。
3月20日のメルマガで、
しかし、習近平もプーチンも、「中国とロシアの関係は、歴史的に最高レベルだ!」などと宣言し、良好な関係をアピールすることでしょう。
と書きました。そして21日にいわれたことは?
「両国関係は歴史上最高のレベルに達し、着実に成長している」
言葉もほとんど同じだったのは興味深いです。