中国に資源を人民元で供給する「属国」と化したロシア
ここまで、まとめてみましょう。
- 習近平の訪ロは、うまくいかなかった
- 習近平は、プーチンを説得して、「和平案を具体化」したかった
- しかしプーチンは、「西側とウクライナに準備ができていない」と逃げた
- プーチンは、「それより武器をくれ!」と要求
- 西側の制裁に巻き込まれることを恐れる習近平は、武器供与を約束しなかった
- プーチンと習の話はかみ合わなかったが、欧米向けに、「両国関係は最高だ!」と言わざるを得なかった
- 習近平は、「次期大統領候補」としてミシュスティン首相に会い、彼を中国に招待した
- 「中国のおかげで欧米日の制裁は効いていない」という人がいるが、中国は、ロシアの天然ガスを、欧州より70%安い価格で買っている
こんな感じで、ロシアは、中国に資源を人民元で供給する「属国」になりました。
戦争開始1年で、プーチンとロシアの没落ぶりはすさまじいものがあります。
プーチンは、アメリカからの自立を目指した。そして、ウクライナに侵攻した。その結果、アメリカの属国ではなく、中国の属国になってしまったのです。
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image by: Salma Bashir Motiwala / Shutterstock.com