これは私だけではありません。今は半分のアメリカ人はトランプに関する報道を信頼していません。
米国で不動産業をいとなむ友人(日英バイリンガル)は、非常にインテリですが、トランプの支持者です。前回の中間選挙でも共和党を支持していました。
なぜなら、民主党が勝った州には不法移民がくる確率が上がり、土地(所有物件)の値段が下がるからです。
「日本の報道をみているとアメリカ人の半分(トランプ支持者)は馬鹿なのかって思うね。そんなわけないだろう。」
別の友人、英誌エコノミストに所属する国際関係の専門家は言っています。
「米国の民主党の行動はわからない。『不法移民はダメだ』と宣言して、民主党内の極左を切れば、それで簡単に選挙に勝てるだろうに」
まったく同感です。
トランプの主張を支持しているのは知識層も多いのです。トランプというよりもその政策を支持しているのです。
アメリカにとって不法移民・難民政策は国の将来を左右するからです。
その証拠に、トランプと同じように国境の重要性を過激に主張しているフロリダ州知事のデサンティス氏も強い人気があります。
そういった見識のあるトランプ支持者の声を伝えずに「トランプを信じる馬鹿なアメリカ人、陰謀論を信じるアメリカ人」といった報道が日本で続くのは、なぜなのでしょうね。
ハーレーダビッドソンに乗って米国国旗を振り回している人ばかりがトランプ支持者ではないのです。
今回のトランプ起訴の報道を批判的に見ている米国の知識層も多いのです。
そういった全体状況を多面的な角度から報道してくれる日本のマスコミがないものかと思います。 (この記事はメルマガ『在米14年&起業家兼大学教授・大澤裕の『なぜか日本で報道されない海外の怖い報道』ポイント解説』4月2日号の一部抜粋です。この続きをお読みになりたい方はご登録ください。初月無料です)
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