「愛子さまお相手リスト」デマ記事を何度も掲載する『週刊新潮』の差別体質

Tokyo,,Japan,-,January,02,2020:,Appearance,Of,The,Emperor
 

一部で加熱する、愛子内親王殿下の「お相手」を巡る報道。しかしそのどれもがスキャンダル記事の域を出ないどころか、悪質な「差別」を助長するものも存在するようです。今回のメルマガ『小林よしのりライジング』では、漫画家・小林よしのりさん主宰の「ゴー宣道場」参加者としても知られる作家の泉美木蘭さんが、昨年からリライトを重ね「お相手記事」を掲載し続ける「週刊新潮」と、その記事の内容を強く批判。「門地による差別」を商売に利用する同社の悪質さを糾弾しています。

「愛子さま」やんごとなき「お婿さんリスト」という連続やっつけリライト記事で差別を助長する『週刊新潮』

今週発売の「週刊新潮」3月30日号掲載『「愛子さま」やんごとなき「お婿さんリスト」』なる特集記事を読んで、あまりの内容に仰天したので記録に残しておきたいと思う。

「週刊新潮」は、2週間前の3月16日号でも『「愛子さま」御所でお見合い!?』という特集を組んでいるが、この記事は、男系デマ大好き団長(略してDDD団)八木秀次が巻き散らかすトンデモ妄想を元に製作されている上に、同誌が1年前の2022年2月3日号に掲載した「旧宮家の『男系男子』皇籍復帰の最筆頭『賀陽家』とは」(デイリー新潮2022.2.3)という記事のほぼ焼き増しで、取材は一切なしという酷さだった。

■「皇室ジャーナリスト」の発言

「週刊新潮」2023年3月16日号

 

「旧11宮家の中で独身の若い男系男子を有するのは賀陽家、久邇家、東久邇家、竹田家の4家で、計10人ほどとみられます」

 

「そのうち賀陽家には、現在の皇室に最も近い20代の男系男子が二人いるのです」

 

「週刊新潮」2022年2月3日号

 

「11宮家のうち、現時点で独身の若い男系男子がいるのは賀陽家、久邇家、東久邇家、竹田家の4家。 あわせて10人は下らないといいます」

 

「4家のうち、現在の皇室に最も近い男系男子を擁するのは、賀陽家なのです」

■「賀陽家親族」の談話

「週刊新潮」2023年3月16日号

 

兄弟と対面したことのある賀陽家の親族によれば、「二人とも見栄えがよく、身のこなしもきちんとしています。ちょうど年も釣り合うので、将来もし愛子さまのお相手になるようなことがあっても恥ずかしくないのではと思います」

「週刊新潮」2022年2月3日号

 

兄弟と対面したことのある賀陽家の縁戚も、「きちんとして見栄えもする坊ちゃんたちです。二人とも、もし皇室に入って愛子さまのお婿さんになるようなことがあっても、決して恥ずかしくない振る舞いが身に付いています」

そもそも記事に登場する「皇室ジャーナリスト」が、ジャーナリストでありながら匿名という時点で信用性ゼロ。そんな人物が実在するのかどうかもわからない。

おまけに、1年前の記事ではそのジャーナリストの発言としてカギ括弧で引用していた部分が、今年の記事では編集部による地の文にそっくり変わっているなど、新要素がない上に、まったくテキトーにリライトしただけというプロ意識の欠片もないものだった。

ライジング前号の「ゴーマニズム宣言 第492回」で伝えられているが、八木秀次は、週刊誌が自分への電話取材だけで、その発言をある時は「宮内庁関係者」、ある時は「官邸関係者」によるものとして勝手に使っていて、たとえカギ括弧で引用された発言だとしても正しいという訳ではないとあっさり自白していたらしい。

そんな八木が次々と登場する「週刊新潮」の内容など、一切信用できない。

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