「愛子さまお相手リスト」デマ記事を何度も掲載する『週刊新潮』の差別体質

 

さる皇室ジャーナリストが語った「他ならぬ小室問題」

「週刊新潮」2023年3月30日号

 

皇籍離脱の時点で賀陽宮家恒憲王の順位は8番目だったが、7番目の山階宮武彦王に男子がなく、賀陽宮家の6人の男子に次の順位が割り振られていった。現在の系図に当てはめても、賀陽家の男子の皇位継承順位は最上位となるわけである。

「週刊新潮」2022年2月3日号

 

「皇籍離脱の時点で賀陽宮恒憲王の皇位継承順位は8番目。筆頭は明仁親王(上皇さま)で、6番目が寛仁親王でした。7番目は山階宮武彦王となっていますが、男子が生まれなかったため、賀陽宮に生まれた6人の男子が、長兄から順に9~14番目まで皇位継承権を有していました。 この順位は引き継がれるため、世代が移っても賀陽家の男子の皇位継承順位は、他の旧宮家の男子よりも高いと考えられます」(八木秀次)

なんと!1年前は、すべて八木秀次の発言だった!

記事全体に八木臭が漂いすぎて、どこが八木でないのかを言い当てるほうが難しそうだが、まず、男系男子限定の皇位継承順位を示しながら、「どうだ、ほかの宮家には男子が生まれなかったが、賀陽宮家には男子が6人も生まれたから皇位継承順位の高い男子ばかりいるんだぞ」と言われても困る。

さらに、賀陽宮は1947年に皇籍離脱しており、宮号はなくなって「賀陽家」を名乗る一般国民になっているのに、勝手に令和5年の現在まで、さも皇位継承順を引き継いでいるかのような書きぶりで、「現在の系図に当てはめても、賀陽家の男子の皇位継承順位は最上位となるわけである」などと意味不明な屁理屈を練り出し、ドヤ顔で「門地による差別」をかましてみせるトンデモ具合がすさまじい。

皇族ではない一般国民の賀陽家の人々に、「皇位継承順位」なんてあるわけがない。デタラメもいいところだ。

一方、先週発売された「女性自身」3月28日・4月4日合併号では、「愛子さまのお相手は、週刊新潮が言ってるような賀陽家男子じゃありませーん。ウチの情報筋によれば、池坊家の華道王子S氏でーす!」という対抗・便乗・偽スキャンダルが掲載された。

「週刊新潮」はこれに言及しているが、内容はというと、「女性自身」に書かれていることと、ネットで検索すれば誰でも読めるような情報が再構成されているだけ!もちろん、本人取材はなしというお粗末さだ。

ただ、華道「池坊」の家元が、500年を超える池坊の歴史で初の女性であるというプチ情報が含まれており、へえ、古風な華道界でも女性の時代が来てるのね、とは思った。

記事の締めには、またもや八木臭漂う「さる皇室ジャーナリスト」が登場し、若干21歳の愛子さまに早くもお相手探しの話が浮上するのは、「他ならぬ小室問題」があるからだと語り出す。さる八g……いや、さる皇室ジャーナリストの弁はこうだ。

「眞子さんは終始、自由恋愛を貫いたわけですが、結果として皇室がどれだけダメージを被ったことでしょうか」

はああああ!?

さも起こるべくして起きたことであるかのように霞の向こうを眺めているが、自分こそ小室さんバッシングに加担した急先鋒とも言える人間じゃないか。

だいたい、バッシングのはじまりは、週刊誌記者が小室さんの母親の元交際相手に取り入り、発言をそそのかしてスキャンダルをでっちあげたことだった。その上、記者は、弁護士免許も持たないのに「代理人」になりすまして、さらに大炎上させるべく誘導していったのだ。

そこから、なんの罪も落ち度もない二人に徹底的にダメージを負わせるために、数々のメディアが叩きまくり、日本全体で眞子さまを精神的に追い込んで、国内にいられない状況まで作り出した。

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