警察内外ではボイスフィッシング組織といわゆる「ポンダン麻薬」犯罪(=酒や飲み物などに密かに麻薬を入れた後、無力化された被害者を相手に行う犯罪)が結合した新種犯罪であるとみている。特にボイスフィッシングに対する全方位的取り締まりが行われると、海外ボイスフィッシング組織がポンダン麻薬犯罪に加担したという推測も出ている。
警察関係者は「不特定多数にこのようなやり方で麻薬を服用させた後、脅迫するケースはほとんどなかった」として「ボイスフィッシング組織などの関与有無などすべての可能性をターゲットに捜査している」と話した。
亜洲大学薬学部のイ・ボムジン教授兼麻薬退治研究所長は「青少年や思春期の未成年者が麻薬を飲むと体に悪影響をより多く及ぼすことになる」とし、「一度摂取することで中毒にはならないが、飲んだ量によって症状が変わる可能性がある」と懸念を示した。大峙洞一帯の塾街は「韓国塾総連合会の指針事項が下されれば学生と講師たちに防犯教育をする予定だ」と説明した。
現在韓国は麻薬との戦いが激しく繰り広げられている。ネットで注文して入手する形式であるため若者たち(中・高校生なども含めて)にまで麻薬の闇の手が伸びている。芸能人たちも頻繁に麻薬の常習犯として逮捕される場面がニュースに出ることもあり、好奇心なども手伝って若い子供たちまでが簡単に蝕まれるような社会ムードになっている。
罰をもっともっと厳しくする必要があろう。麻薬に限らず韓国の場合(日本もそうかもしれないけれど)犯罪に対して罰のほうが常に「軽い」とすべての人が感じているはずだ。たとえば殺人をしたらそれがどんな内容であれ少なくとも懲役30年から死刑とかは絶対に必要だと思われるが、10年だの15年だのとほとんど割の合わない量刑が言い渡されている現状だ。人権にこびへつらうところからこういう話にもならない刑が決められているようだが、被害者の人権も考えてほしいところだ。不思議だ。
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