客単価5000円~7000円の人気焼き肉店は今なぜ「ホルモン焼き」「もつ焼き」メインの店を相次ぎ出店しているのか?

 

ホルモン焼き店によって客層が多様化

「亀戸ホルモン」は恵比寿に続き神楽坂(FC)、有楽町、五反田、目黒権之助坂と展開。サラリーマンの憩いとなり、また住宅街を背景にした場所に出店してきた。最新店では2022年9月JR横浜駅近くの飲食店街「鶴屋町」にオープンした。

「亀戸ホルモン」のステートメントコピーはこうなっている。

「今日という日を振り返ってみる。ベストを尽くしたか?今日の自分はイケていたか?友達に感謝できたか?家族を大切にしているか?あの人とうまくやっているか?今日という日を悔んでいないか?さあ、明日も自分らしく生きようぜ!」

――ファミリーとは異なる、大人の個人に迫るメッセージである。

客単価は「まんぷく」が7,000円あたり、「亀戸ホルモン」は4,500円ということで客層や利用動機も異なる。「まんぷく」の常連客がテイクファイブで「亀戸ホルモン」を営業していること知り、同店を訪ねてみてはその“意外性”を楽しんでいる。

同社における「亀戸ホルモン」の存在意義について遠山氏はこう語る。

「亀ホルでお一人で食事をしているお客様は本当に楽しそう。自分へのご褒美なんですね。そして品質とサービスにおいて、このようご褒美になるようなホルモンにしていかないと」

「装置ではなく『商品』を選んで店に入ってきてほしい。そこに店があるからという動機では店は続かない。どこにいく?あすこにいこう!といった感覚でお客様に認知されないと」

「亀戸ホルモン」のメニューはお一人様や少人数を想定してスモールポーションになっている

「亀戸ホルモン」のメニューはお一人様や少人数を想定してスモールポーションになっている

「亀戸ホルモン」は客単価や想定する客層も大衆路線であり、これからはFCにも取り組んでいく意向という。明らかに業容拡大のポテンシャルを高くしている。

ご飯は「亀戸ホルモン」本店伝統の“まんが盛”を採用して特徴を打ち出している

ご飯は「亀戸ホルモン」本店伝統の“まんが盛”を採用して特徴を打ち出している

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