思いつく限り書くと、ざっくり、次のような方法があると思います。
(1)しばらくは破産手続きせず、休眠状態で過ごす。そして、休眠状態をしばらく続けながら、処分できるものを処分して、債権債務の内容をスッキリさせて、2年くらい間を開けて、その間に、わずかでもお金を貯めることができれば、破産(地域によっては「少額管財制度」など安い費用でできる破産)の道が開ける可能性があります。但しこれも法律手続きですから、30分いくらのスポット相談でもいいので、たまに弁護士さんに相談に行きながら、果たしてこの方法でいいのか、答えを求めるのがいいでしょう。
(2)もう破産なんてしない。借金が無くならなくてもいい。債権者の追い込みがきつくてもいい。債権者対策は、半ば、放置するようなつもりで。いちいち交渉もしない。ジタバタしない。法的手続きをされても争わない。裁判は負ける。負けるが勝ち。差押されても、返せない自分が悪いのだから受け入れる。そうしながら、マイペースで仕事を続ける。
「時薬」という言葉があります。時間は薬だ。時間が解決してくれることも多い。
借金問題なら、消滅時効で解決できるかもしれないし、時効まで待たなくても債権者側の都合で貸倒処理してくれるかもしれない。あるいは処理されないとしても、次第にトーンダウンして、良い条件で和解できるかもしれない。
事実、そうやって立ち直った人は数多くいます。
破産すらできなかった。だから、司法制度に救済してもらうのはあきらめた。以後、すべて自己責任において、自力で対処した。いや、対処なんてカッコイイものではない。放置していたに近い。その間、債権者対策にとらわれず、ただひたすら、本業の収益改善に尽力した。そしたら、無我夢中で何年か頑張っているうちに、借金問題も解決してしまった、と。
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