自死事件に発展した事案も。いじめと隠蔽、体罰が後を絶たない神戸市
今回は、教育委員会の不正が脈々と続いたことから、その最大の犠牲者は、「こども」になるだろう。
その証拠に、神戸市では、『伝説の探偵』が公開した神戸市小学生いじめ隠ぺい事件以外でも、市教委が教員らに隠ぺいを指示したといういじめ自死事件など、いじめと隠蔽、そして体罰が後を絶たず起きているのだ。
つまり、いじめの隠ぺい事件から始まったが、その実、法を順守するはずの公務員が法を破り、自己保身と同調圧力の中、これを脈々と続けても、のうのうと仕事をしたふりをして、市民の権利も民主主義の根幹も無視しても何のお咎めもないどころか、隠ぺいなどの不正が明らかになったのに、未だに認めないで許されている状態が現実としてあることは、もはや、神戸市だけの問題ではなく、全体として大丈夫ではないと思わざるを得ないということだ。
市教委の保身のために使われた異常な金額
さらに続けると、
神戸市17年間いじめ隠ぺい事件では、いわゆる「調査委員会」が発足しているが、報道機関のミスリードもあって、被害者側が要望してのことだと思われているが、実はそうではないのだ。
被害側が要望しているのは、「いじめを隠ぺいしたことを認めろ!」という一点であり、むしろ、調査委員会設置には、反対だという。
理由は、すでに明らかなことを、血税を使って調べないでも、単に市教委が認めさえすればいいだけのことだから。
報道によればすでに3,600万円、経費なども入れればすでに4,000万円近い税金が、市教委の保身のために使われているという。

明らかになっている調査委員会の経費_開示2023年4月
被害者側は続けて、「この調査費用は隠ぺいした教職員らに全額求償すべきだと考えます」という。まさにその通りだろう。教育長一匹、頭を下げて、「どうもすみませんでした隠ぺいして!」というか、このまま何千万も税金を投入し続けるか、神戸市民はよくよく考えた方がいいだろう。
さて、次回は、被害側に今起きていること、そして、これまで報じられなかったことを話してもらおうと思う。
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