女優・杏のライフスタイルに憧れがあるのでは
モデルに女優にと、デビュー以来一生懸命プロモーションしてきた所属事務所としては、『劇場版~』でさらに大きな売り出しを算段していることでしょうから、そこに“ハリウッド進出”を言い出されては“ちょ、ちょっと待って…”のひと言も言いたくなるのは当たり前でしょう。
ドラマや映画のオファーも増えているでしょうし、新CM契約も決まるかもしれない矢先のハリウッド…所属事務所も頭が痛いところです。
これはあくまで私の勝手な推測ですが、中条と旦那様との頭の中には、昨年夏に3人の子供を連れてフランス・パリに移住した杏のライフ・プランがあるのでは…と思っています。
プライベートは誰の目も気にしない海外で、自由で快適な生活を送り、大きな仕事のときはスポンサー持ちで日本に帰ってくるというライフ・プランが。
ハリウッド映画関係者の知り合いに話を聞けば、今、英語が堪能な若いアジア系女優の需要は十分過ぎるくらいあると教えてくれました。
昨今のハリウッド風潮から、日本の若い、魅力ある女優をキャスティングしたいと考えるプロデューサーは少なくないと言うのです。
真田広之、渡辺謙は成功しているわけですが、小栗旬や木村拓哉、山下智久、新田真剣佑が軽く跳ね返されたハリウッドの高く険しく厚い壁に、若い魅力的な女優には数段の足場が掛かっている、と…。
イギリス人の父を持ち、英語とフランス語に堪能だと言われている中条ですが、ハリウッドの現場でのネイティブにはこれからの努力も必要でしょうし、杏も私たちにはわかりませんが、見えない細かいところで苦労しているのは易く想像できます。
綺麗で可愛くてスタイルもいいだけではすんなりとハリウッド進出とはならないでしょうが、真剣に目指す意気込みと勇気があるなら、将来的には『エブエブ』のミシェル・ヨーのように高みを極めてもらいたいものです。
ハリウッドにおいて“日本の女優は菊地凛子だけじゃない!”と大声で叫べるように…。
プロフィール:芋澤貞雄
1956年、北海道生まれ。米国でテレビ・映画のコーディネーター業を経て、女性週刊誌などで30年以上、芸能を中心に取材。代表的スクープは「直撃! 松田聖子、ニューヨークの恋人」「眞子妃、エジンバラで初めてのクリスマス」。現在も幅広く取材を続ける。https://twitter.com/ImozawaSadao
記事提供:芸能ジャーナリスト・芋澤貞雄の「本日モ反省ノ色ナシ」
image by:TENCARAT