AIの発達で教育はどう変わっていく?「GPT-4」が示した模範解答とは

 

各国はどのように教育制度を変えるべき?

では、教育制度を各国はどんなふうに変えるべきでしょうか。各国の教育制度は、AIの発達や現代社会のニーズに対応するため、以下のような変革が求められます。

1 カリキュラムの見直し: 技術革新や社会の変化に対応するため、カリキュラムは定期的に見直されるべきです。STEM教育(Science, Technology, Engineering, Mathematics)の強化やプログラミング、データサイエンス、AIリテラシーを含めることが重要です。

 

2 個別化された学習: AIを活用して個々の学生の学習スタイルや能力に合わせたカスタマイズされた教育を提供することで、効果的な学習が可能になります。

 

3 ソフトスキルの重視: コミュニケーション能力、クリティカルシンキング、創造力、協調性などのソフトスキルを教育プログラムに組み込むことが重要です。

 

4 継続的な学びのサポート: 学びは一生涯続くものであり、社会や技術の変化に対応するために継続的な学びが求められます。教育制度は、生涯学習や職業訓練プログラムを通じて、これを支援すべきです。

 

5 多様性と包摂性の推進: 異なる文化や背景を持つ学生が共に学ぶ環境を作り、教育機会の平等を推進することが重要です。 実践的な学習: 理論だけでなく、実践的なスキルを身につけることが重要です。インターンシップやプロジェクトベースの学習を取り入れることで、実践的な経験を積むことができます。

 

6 学校と産業界の連携: 教育機関と産業界が連携し、最新の技術や産業動向に基づいた教育を提供することで、学生が社会にスムーズに適応できるようになります。

こちらも、インターナショナル・スクールの宣伝文句とか、日本の文科省のホームページとか、面談での模範解答みたいですが、少なくとも英語圏での教育はこの方向にすでにかなり舵を切っていると思います。

GPTなどが教えてくれるのは、「インターネットでよく言われていること」の平均解答値みたいなものですが、教育学を学んでいる中でも、大体こんな感じの理解をしている世界の教師が多いと感じます(逆に、多様性や包括性を否定する人を見たことが多分ない……)。それにしても、AIは模範的な解答が本当に得意だなぁ、と感じます。

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image by:Tada Images/Shutterstock.com

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文筆家・編集者。金融機関を経て95年アスキー入社。雑誌「MacPower」を経て以降フリーに。「ASAhIパソコン」「アサヒカメラ」編集者として主にIT業界を取材。1990年代よりマレーシア人家族と交流したのときっかけにマレーシアに興味を持ち11年以上滞在。現地PR企業・ローカルメディアの編集長・教育事業のスタッフなど経てフリー。米国の大学院「University of the People」にて教育学(修士)を学んでいます。 著書に「東南アジア式『まあいっか』で楽に生きる本」(文藝春秋)「子どもが教育を選ぶ時代へ」「日本人には『やめる練習』が足りていない」(集英社)「いいね!フェイスブック」(朝日新聞出版)ほか。早稲田大学法学部卒業。

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【著者】 のもときょうこ 【月額】 ¥1,320/月(税込) 初月無料 【発行周期】 毎週 木曜日

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