3.目標を達成させるには
では、どうしてこの経営者は部下に甘いのでしょう。部下に嫌われたくないからでしょうか。部下に辞められたら困るからでしょうか。それとも、良い経営者だと思われたいのでしょうか。
もしそうならば、この経営者はすぐにでも自分の甘さを捨てなければなりません。いえ、部下に厳しくするということではありません。自分に厳しくする、ということです。
それは、決してむつかしいことではありません。たとえば、
・決めた目標を実行する
・約束を守る
・時間を守る
・積極的に勉強する
というようなことです。具体的に言えば。
・毎日ブログを発行する
・部下の日報全部にコメントを書く
・期限までにデータを提出する
・財務講座に参加する
のようなことを決めて実行し、続けていきます。それだけのことで、「甘さ」が消えていくでしょう。
部下は、必ず経営者の背中を見ています。お店の数値目標が達成できないとすれば、何が何でも目標を達成するという意識がないからです。経営者に、必ず達成するという強い気持ちがあれば、必ず部下に伝染します。
最初に言いましたように、経営者の役割は、リーダーシップを発揮することです。そして、方向性を明確にして、目標を達成させることです。「人格的なゆるみ」があっては、到底その実行は難しくなります。
ですから、もう一度経営者の役割を確認し、失敗につながるようなことをしないよう、心がけましょう。
■今日のツボ■
・経営者が失敗をする原因は3つある
・「人格的ゆるみ」が、その1つである
・人格のゆるみをなくすのは、むつかしいことではない
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